...各国は逐次主要部分を地下深く隠匿する等の方法を講ずるのであろうが...
石原莞爾 「戦争史大観」
...あくまで盗みを隠匿するとかいう智能は持たなかった...
犬田卯 「沼畔小話集」
...この素人達が学術上の公共的な専門資料たるべきものを隠匿する結果を伴なうことによって...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...敵を匿すところもなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...兄が懐手をしながら入院患者に顔を匿す様にして裏庭に出てみると...
中原中也 「耕二のこと」
...あとは臺所に、押入に、雪隱(せつちん)、匿す場所も、隱れる場所もある筈は無い...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...外国にたいして秘匿することを要する外交...
久生十蘭 「ノア」
...俘虜の生活状態を秘匿するために...
久生十蘭 「ノア」
...悪魔が衣嚢(かくし)へ月を匿すと同時に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...それも空しい努力だ! この世にドニェープルを覆ひ匿すことの出来るものはない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...匿すべき相手でないので...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...猟師の舎に入って毛氈鉄砲薬鑵(やかん)小刀その他一切の什具を盗み去って諸処に匿すのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...この家には一時的にしても物を匿すやうな處はない...
室生犀星 「神のない子」
...善きも悪しきも社会は工藝の鏡に自らの姿を匿すことができぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...社会は工藝の鏡に自からの姿を匿すことが出来ぬ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...自然がその深みを匿すことなく示すからである...
柳宗悦 「和紙の美」
...私は過去が秘匿するらしい謎に震え...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...またそれを匿すと...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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