...右京左京(うきょうさきょう)の区別なく...
芥川龍之介 「偸盗」
...其夜は誰彼の区別なく其家(うち)を見舞つたので...
石川啄木 「天鵞絨」
...彼は、常に似ず、誰彼の区別なく、しきりに愛嬌(あいきょう)をふりまいて、にこにこしていた...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...老いのかんしゃく玉を誰かれの区別なくぶっつけてやりたいような気持なのでしょうが...
太宰治 「新ハムレット」
...無論文芸復興の名を借りると借りないとに区別なく...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...全く区別なくあるいは贖罪をなすとも言われあるいは柱に就(つ)くとも言われる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼らは区別なくいっしょにつなぎ合わされて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...大小工場の区別なく行なわなければならないという...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...昼夜(ちうや)の区別なく...
夏目漱石 「それから」
...ほとんど誰彼の区別なく友達であった...
夏目漱石 「門」
...卓越した人が相逢う時は国籍や人種の区別なく...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...仮名としても区別なく...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...新之助がたおれると、めちゃくちゃに、顔といわず、頭といわず、胸、腹、手足の区別なく、下駄や雪駄で、踏みつけた...
火野葦平 「花と龍」
...人たる者は貴賤上下の区別なく...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...家の中に厳父慈母(げんぷじぼ)の区別なく...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ただ自分一人との一結びだけにつながれている生命*と区別なく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...老若貴賤の区別なく一年生は一年生の感動をもって...
横光利一 「欧洲紀行」
...征服者被征服者の区別なく...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索