...好きだとなつたら男女の区別なくしなだれかゝらずにはゐられない...
有島武郎 「骨」
...明治十二年頃より心懸けてきた党派を脱しました以上は、これで諸君に、党派の区別なく、官民の区別なく、この問題は特別なる問題として、お取扱になることをお願い申す、自分一身の義務は立ったつもりでございます...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...すなわち労働時間と休み時間の区別なくて...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...第三階は大小の区別なく一般に遍く行われる教義である...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...第三階は凡一覧の区別なく普真普正の仏法で普法の佛教普行の宗旨である...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...喉の区別なくくいさかれた下男の嘉蔵と三四松の死骸がふたつ……...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...無論文芸復興の名を借りると借りないとに区別なく...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...全く区別なくあるいは贖罪をなすとも言われあるいは柱に就(つ)くとも言われる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...畑の中を区別なく北を指して駈けて行く...
中里介山 「大菩薩峠」
...子供の区別なく内地人とさえみれば相手かまわず突きすすんでゆくのである...
中村地平 「霧の蕃社」
...時と処の区別なくやられるんで...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...昼夜(ちうや)の区別なく...
夏目漱石 「それから」
...ほとんど誰彼の区別なく友達であった...
夏目漱石 「門」
...卓越した人が相逢う時は国籍や人種の区別なく...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...仮名としても区別なく...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...人たる者は貴賤上下の区別なく...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...老若男女の区別なく男も女も子供も全部皆殺しになった...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...老若貴賤の区別なく一年生は一年生の感動をもって...
横光利一 「欧洲紀行」
便利!手書き漢字入力検索