...皮匣(かわご)の後(うしろ)から...
芥川龍之介 「運」
...然るに浦島説話の玉匣は...
高木敏雄 「比較神話学」
...その五 二挺の匣槍外套を取りに俺は金原と一緒に...
高見順 「いやな感じ」
...附属品を収めた小型の桐の匣(はこ)があって...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...そこに鼈甲の引手のついた小抽匣がふたつ並んでるうち...
中勘助 「銀の匙」
...箪笥(たんす)の抽匣(ひきだし)にしまって置いた自分の着物と帯を質に入れた顛末(てんまつ)を話した...
夏目漱石 「道草」
...いまなほ私の匣底に...
濱田耕作 「石鏃の思出話」
...机の抽匣(ひきだし)から古びた鵬翼(ほうよく)の袋を取出し...
原民喜 「壊滅の序曲」
...小さな秘密の抽匣(ひきだし)がついている...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...紙匣(はりぬきばこ)や...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...二銭銅貨を投じると極彩色東京名所写真十二葉が音匣の音いろも哀しく展開される覗眼鏡は各階毎に設置されてゐて私共少年の見物人を愉しませて呉れた...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...そういう象嵌(ぞうがん)だけとり出して小さい宝匣(ばこ)に入れておく魔法もなし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あらゆる華麗な嫁入り妝匣(どうぐ)がそろった...
吉川英治 「三国志」
...匣(はこ)に入れた塩漬の首二顆(か)を正式に献じた...
吉川英治 「三国志」
...張遼の開ける匣を見ていた...
吉川英治 「三国志」
...美しき牛皮の匣(はこ)とを託した...
吉川英治 「三国志」
...古い聖骨匣(せいこつばこ)があるんでさあ……実に素敵なんですって……』『それがどうだ?』『それがまだ見付からねえんです...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...貴様がボーシュレーからそいつを取り返したんだな? ……匣か? いやそれにしちゃあ小さすぎる……何んだ品物ァ……云えッ……』黙ってしまった様子にジルベールが白状しないと早くも見て取ったルパンはジロリと物凄い眼を向けて...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??