...無線七宝(しちほう)の宝玉匣(たまばこ)...
内田魯庵 「犬物語」
...宝石入れの銀の小匣(こばこ)の中だ」「ウン...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...浦島子は期に背きて、玉匣を開き、火遠理ノ命は豊玉昆売の言に背きて、鵜葦草の産殿を伺い、これに由りて、神女と永久に、離別せざる可からざるに、至りしこと、これ類似の第十一点なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...劉晨阮璧入二天台一採レ薬、不レ得レ返経二十三日一飢遥望二山上有二桃樹一、(中略)二数枝一飢止体充欲二下レ山以レ杯取一レ水見二蕪青葉流下一、甚蘇妍、復有二一杯流下一、有二胡麻飯一、焉、乃相謂曰、此近レ人矣、遂渡レ江出二一大渓一、渓邊有二二女子一、色甚美、見二二人持一レ盃笑曰、劉阮二郎、捉二向杯一、求、劉阮驚、二女遂忻然如二旧識一、曰来何晩耶、因邀還レ家、西壁東壁、各有二絳羅帳一、帳角懸レ鈴、上有二金銀一交錯、各有二数侍婢一、使レ令、其饌有二胡麻飯一、山羊脯牛肉、其美、食畢行レ酒俄有二群女一、持二桃子一笑曰、賀二汝婿来一、酒酣作レ楽夜後各就二一帳一宿、婉態殊絶、至二十日一求レ還、苦留半年、気候草木、常是春時、百鳥啼鳴、更懐レ故郷、帰思甚苦、女遂相送示二帰路一郷邑零落、已十世矣、浦島の玉匣箱は、長生不老の呪力を籠めたるものにして、こは呪力信仰の説話に見えたる一例として、観察す可き者なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...その五 二挺の匣槍外套を取りに俺は金原と一緒に...
高見順 「いやな感じ」
...仙台の新聞に「パンドラの匣(はこ)」という長篇小説を書いているが...
太宰治 「十五年間」
...その匣の隅(すみ)に...
太宰治 「パンドラの匣」
...ギリシャ神話のパンドラの匣...
豊島与志雄 「竜宮」
...遺骨匣(ばこ)を再び祝福すること...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...とにかくひとの物をもつてきて抽匣に入れてあるのが気がかりでならない...
中勘助 「銀の匙」
...枕の抽匣から目ざましの肉桂棒をだしてくれた伯母さん...
中勘助 「銀の匙」
...用箪笥(ようだんす)の抽匣(ひきだし)の中にしまって置いたのを...
夏目漱石 「道草」
...箪笥の抽匣(ひきだし)にあちこち分けて蔵(しま)ってある幾つもの縞の財布には...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...新興科学の秘匣は...
前田普羅 「普羅句集」
...近年まで紀州串本港では、漆器の匣を婚夜、新婦と倶に壻方え屆けおき、翌朝壻方より返し來るを、嫁の母が檢して、安心又は心配する習ひだつた...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...命婦は御匣殿(みくしげどの)がほかへ移ったあとの御殿に部屋をいただいて住んでいたから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...張遼の開ける匣を見ていた...
吉川英治 「三国志」
...――と、匣の中からは、艶(あで)やかな巾幗(きんかく)と縞衣(こうい)が出てきた...
吉川英治 「三国志」
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