...皮匣(かわご)の後(うしろ)から...
芥川龍之介 「運」
...しん底(そこ)冷え切つた朱色(しゆいろ)の小匣(こばこ)の...
伊東静雄 「詩集夏花」
...おれはこの小匣(こばこ)を何処(どこ)に蔵(しま)つたものか...
伊東静雄 「詩集夏花」
...出来たものが永久に匣底の奥深く秘められるのを覚悟の上でやらなければならないが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「今年の抱負」
...「パンドラの匣(はこ)」という題に就(つい)ては...
太宰治 「パンドラの匣」
...あのパンドラの匣(はこ)の片隅(かたすみ)にころがっていた小さな石から発しているのだ...
太宰治 「パンドラの匣」
...私のこの「パンドラの匣」にしたいと言ふ...
太宰治 「『パンドラの匣』あとがき」
...ギリシャ神話のパンドラの匣...
豊島与志雄 「竜宮」
...遺骨匣(ばこ)を再び祝福すること...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...伯母さんは抽匣へ燐寸をしまひながら火に誘はれて焼け死んだ虫たちの後生のためにお念仏をとなへる...
中勘助 「銀の匙」
...それらの隠れがのうちでいちばん気にいつたのは小抽匣の箪笥の横てであつた...
中勘助 「銀の匙」
...小さな秘密の抽匣(ひきだし)がついている...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...川村氏は匣を携へて榛軒の所に至り...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...あの匣(はこ)の中には...
吉川英治 「三国志」
...なお沈香の銘木で作った匣(はこ)に塩浸(しおびた)しとした張飛の首を封じ...
吉川英治 「三国志」
...司馬懿はまず匣(はこ)を開いてみた...
吉川英治 「三国志」
...櫛匣(くしげ)などの調度も...
吉川英治 「私本太平記」
...ワリニャーニは十字架の木の聖匣を持って天蓋の下に立ち...
和辻哲郎 「鎖国」
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