...及び匙の役をつとめる最も奇妙な代物である...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...茶匙は道具箱に納(しま)ひ込んで滅多に見ない事に決めてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...その箱の中には茶匙がくすね込んであるかどうか知れたもんぢやないぞ...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...ついには独逸本国政府すらも捜索に匙(さじ)を投げて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...どうしたら一本の大匙(おおさじ)の補助だけで最も能率的に口へ送り込むことが出来るか...
谷譲次 「踊る地平線」
...匙も皿も用意してあった...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...私は勘定に女中を呼ぶために紅茶の匙で卓子をこつこつと叩いた...
豊島与志雄 「蠱惑」
...例のおれの匙にかかって...
中里介山 「大菩薩峠」
...お醫者も匙(さじ)を投げてしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...匙(さじ)を運ぶことの急しいこと...
古川緑波 「食べたり君よ」
...あたかも名医が匙(さじ)を投げたる死際(しにぎわ)の病人に対するが如き感を持ちをり候者と相見え申候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...モー一つは蕎麦(そば)のケーキで蕎麦粉十杯に饂飩粉五杯の炭酸曹達を匙へ七分目入れて玉子の黄身三つと砂糖五杯と牛乳とで捏ねますが牛乳がなければ水でも構いません...
村井弦斎 「食道楽」
...二十人前なら一升のお湯へ枸櫞酸(くえんさん)の結晶したのを大匙軽く一杯位入れて...
村井弦斎 「食道楽」
...ドロドロになったら火から卸(おろ)してレモン油を小匙に軽く一杯加えて器械へかけます...
村井弦斎 「食道楽」
...別に篩の中へメリケン粉を大匙五杯にベーキングパウダー即ち焼粉(やきこ)を大匙一杯入(いれ)て篩出(ふるいだ)します...
村井弦斎 「食道楽」
...玉子の黄身三つへ御飯を大匙二杯入れて塩胡椒を振って能(よ)く混ぜておいて別に三つ振(ぶり)の白身を泡立てて加えて...
村井弦斎 「食道楽」
...第三十七 米のソフレオムレツと申すのはお菓子の方になりますが玉子の黄身三つにお砂糖大匙三杯をよく煉るように混ぜておいて大匙二杯の御飯を加えます...
村井弦斎 「食道楽」
...第六 ミルクトースは普通のトースパンへ牛乳のソースをかけたのですが先ずフライ鍋へバター小匙一杯を溶かしてメリケン粉小匙一杯を掻き廻しながらいためて牛乳一合を注して塩で味をつけたのが白ソースです...
村井弦斎 「食道楽」
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