...かくの如き北面の位置が...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...北面富士の代表観望台であると言はれ...
太宰治 「富嶽百景」
...頭北面西にして法然の遺骨を胸に置き...
中里介山 「法然行伝」
...青年は大菩薩連嶺の南面と北面との景色が全然一変していること...
中里介山 「山道」
...孔子の北面稽首(ほくめんけいしゅ)の礼に対し...
中島敦 「弟子」
...この北面が騒動の種である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...私も先年慶州の川北面の丘陵上で...
濱田耕作 「石鏃の思出話」
...その猫を婢たちのいる北面(きたおもて)にやり放しにして置いたことがあった...
堀辰雄 「姨捨」
...北面の壁は硝子(ガラス)の大窓(おおまど)に半(なかば)を占められ...
森鴎外 「うたかたの記」
...その家は北面の背後を...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...北面(ほくめん)(院ノ武者)としておいで遊ばした左兵衛(さひょうえ)ノ尉(じょう)兼好(かねよし)さまでございましたか...
吉川英治 「私本太平記」
...――兼好が北面を辞して...
吉川英治 「私本太平記」
...かつては後宇多の仙洞(せんとう)に北面として近侍していたことがあったからだ...
吉川英治 「私本太平記」
...大金剛の西面から北面...
吉川英治 「私本太平記」
...新大納言や北面の不平武者にそそのかされて...
吉川英治 「親鸞」
...以前は北面の侍(さむらい)で...
吉川英治 「親鸞」
...後の西行法師)――などみな鳥羽院北面の武者...
吉川英治 「随筆 新平家」
...俗姓を遠藤、名を盛遠(もりとお)といい、北面の士から、院の武者所となったが、十八の年、袈裟(けさ)という人妻を斬って、慚愧(ざんき)の果て、髪を削(けず)って僧門に入ったのがその動機だったという...
吉川英治 「源頼朝」
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