...併し無窮の匍匐も遂に彼等を眞正なる自己の國に導くことが出來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...熊のように四足で匐い廻っていたのであった!翌朝...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...地面(じべた)に匐(のたく)つた太い木根に躓(つまづ)いて...
石川啄木 「赤痢」
...鼠が匍匐(はらば)ったような...
泉鏡花 「霰ふる」
...一匹の毒蛇が悠々と絨毯(じゅうたん)の上を匐(は)っていた...
海野十三 「奇賊は支払う」
...匐(は)いよってきた...
海野十三 「大使館の始末機関」
...玄関の壁へ匐いこんでいる電線に...
海野十三 「断層顔」
...その向側へ滑り落ちるようにして匐い込んだとき...
海野十三 「地球発狂事件」
...ふぢかつらにて匍匐(はひ)入るばかりに作りたるは...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...四つん匐いになっていた...
豊島与志雄 「白血球」
...美春がややもすれば腹匐いになりそうだった...
豊島与志雄 「非情の愛」
...水中を泳いだり地上を匐ったりしてる時...
豊島与志雄 「文学以前」
...こんどは四つ匐いになって近づきました...
豊島与志雄 「水甕」
...机の下から匐ひ出すと...
原民喜 「星のわななき」
...匐(べ)以下ノ単字頭ト知ルベシ...
穂積陳重 「法窓夜話」
...その匐枝には多くの節がある...
牧野富太郎 「植物記」
...モーニングコートを着て匐(は)い出して来たような感じに変ってしまったのであった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...枕元に匐(はい)廻り...
蘭郁二郎 「魔像」
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