...唐檜(とうひ)の下を四ツンばいに匐ったり...
石川欣一 「可愛い山」
...地面に匐つた太い木の根に躓いて...
石川啄木 「赤痢」
...匐(は)いのぼった...
海野十三 「地球要塞」
...匐っていなければ墜ちてしまう――そして...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...雨上りの道へのつそり匍匐(はひつくば)つてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...御足方(ミアトベ)に匍匐いて...
高木敏雄 「比較神話学」
...匍匐的にしか把握されないだろう...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...雨を含んで重たい雲の脚が山々の頂を匐ってゆく...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...四つん匐いになっていた...
豊島与志雄 「白血球」
...彼は布団から匐い出して...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...蛇(へび)は自由(じいう)に匍匐(はらば)ふには餘(あま)りに瘡痍(きず)が大(おほ)きかつた...
長塚節 「土」
...正三は蚊帳(かや)の外に匐(は)い出すと...
原民喜 「壊滅の序曲」
...悲しげな空気は縁側から匐(は)い上って畳の上に流れた...
原民喜 「死のなかの風景」
...こちら側へ静かにゆるやかに匐(は)い寄ってくる憂愁に似ている...
原民喜 「鎮魂歌」
...現に僕の親戚の女の子は最初から洋服で育てたが手足の発育が非常に速くってちょうど六か月目にはズンズン匍匐出(はいだ)すし...
村井弦斎 「食道楽」
...やっとの思いで目的の赤瓦屋根の絶頂に匐(は)い上りました私は...
夢野久作 「少女地獄」
...猫のように緊張しながら匐い登って行くと...
夢野久作 「白菊」
...枕元に匐(はい)廻り...
蘭郁二郎 「魔像」
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