...一日中雪を踏んだり岩を匐ったりして野営地に着く...
石川欣一 「可愛い山」
...洞窟の壁を匐(は)い上り...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...鬼蔦(おにづた)あまた匐(は)ひつきたれど...
巌谷小波 「こがね丸」
...玄関の壁へ匐いこんでいる電線に...
海野十三 「断層顔」
...その向側へ滑り落ちるようにして匐い込んだとき...
海野十三 「地球発狂事件」
...それから枕木の四頭釘(よつあたまくぎ)――これはカーブに於ける線路の匐進(ふくしん)を防ぐために...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...匍匐(は)ひもこよひき三...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...雨上りの道へのつそり匍匐(はひつくば)つてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...墓場から匐い出るのにも似て...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...かくて無敵艦隊は匐うようにして...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...こういう現象面を匍匐することによって...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...匐いだしかねて角を潜めている...
豊島与志雄 「春の幻」
...こんどは四つ匐いになって近づきました...
豊島与志雄 「水甕」
...匍匐するほか進めなくなる...
久生十蘭 「新西遊記」
...綺麗に刈り込んだ芝生の上に匐い上った...
夢野久作 「白菊」
...こっそりと渡殿の欄干を匐(は)い上り...
夢野久作 「名娼満月」
...手頸の初毛の上を匐って来る蟻の黒い蹌踉めきが...
横光利一 「旅愁」
...地肌の凹凸をえらんで匍匐(ほふく)したきり前には出ない...
吉川英治 「私本太平記」
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