...野鼠の様な地球の険しい背なかを匍匐することはそも誰が始めたかを痩せて矮少(ママ)である ORGANE を愛撫しつゝ歴史本の空ペエヂを翻へす心は平和な文弱である...
李箱 「LE URINE」
...つまり匐松の枝を結び...
石川欣一 「可愛い山」
...私は只馬の蹄をよけて匐い出し...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...地面に匐つた太い木の根に躓いて...
石川啄木 「赤痢」
...薄暮の天を斜に匍匐する大蜘蛛のやうに...
ポオル・クロオデル Paul Claudel 上田敏訳 「椰子の樹」
...匐(は)いながら駈(か)けだしたのであった...
海野十三 「人造人間の秘密」
...ひどい震動が乗組員たちの足許から匐(は)いあがってきて脳裡にまで響いた...
海野十三 「地球発狂事件」
...そのまま匐(は)うようにして...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...中尉の方へ匐(は)っていった...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...喬介は直(すぐ)に鉄蓋(やね)の上へ匐(は)い上った...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...必ず此処の上では匐(は)って歩いたのです...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...之は資本主義的な現象の内を匍匐するからであって...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...腿(もも)には蟇(がま)や蛇(へび)が匐(は)い上がっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...朝靄が地面に低く匐い流れて...
豊島与志雄 「土地」
...乞食はまた匐い出した...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...こちら側へ静かにゆるやかに匐(は)い寄ってくる憂愁に似ている...
原民喜 「鎮魂歌」
...匐(は)うように斜面をのぼった...
本庄陸男 「石狩川」
...地下電車(メトロ)から地上へ匐(は)ひ上がる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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