...雛鳥(ひな)が匐(は)い出(だ)してきました...
ハンス・クリスチャン・アンデルゼン Hans Christian Andersen 菊池寛訳 「醜い家鴨の子」
...熊のように四足で匐い廻っていたのであった!翌朝...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...これに鬼蔦の匐(は)ひ付きたるが...
巌谷小波 「こがね丸」
...蚊帳から匐(は)い出す...
海野十三 「江戸推理川柳抄」
...御枕方(みまくらべ)に匍匐(はらば)ひ御足方(みあとべ)に匍匐ひて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...ヘビはその秘密を抱いたまま、匐い去ってゆく...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...四つん匐いになっていた...
豊島与志雄 「白血球」
...腹匐いになって覗き込んだ...
豊島与志雄 「白血球」
...母の方へ手探りに匐い寄って...
豊島与志雄 「変な男」
...辰代は蚊帳から匐い出した...
豊島与志雄 「変な男」
...乞食は歩道の縁(ふち)を匐って行きながら...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...足許に匐っている薄暗い空気を手探りながら...
原民喜 「翳」
...眼も眩むほどイキレ立つ大地の上を汗にまみれて匐(は)いまわった...
夢野久作 「巡査辞職」
...そこには深良屋敷の方向から匐(は)い上って来た銀河が一すじ白々と横たわっていたが...
夢野久作 「巡査辞職」
...その下からふんだんに匐(は)い上って来るブルンブルンブルンブルンという重苦しい...
夢野久作 「戦場」
...モーニングコートを着て匐(は)い出して来たような感じに変ってしまったのであった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...子供も匐いよりそうな温和な顔に変って来る...
横光利一 「夜の靴」
...むき出しの天井を匐(は)っている配電線に結ばれていた...
蘭郁二郎 「睡魔」
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