...匆々四十起氏の跡を追った...
芥川龍之介 「上海游記」
...如何なる理由があった乎して美妙斎は創刊匆々(そうそう)無限責任を忘れて忽ち分離してしまった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...隣りの騒動を機(きっかけ)に匆々(そうそう)逃げ去ったのであった...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...匆々...
太宰治 「二十世紀旗手」
...匆卒(そうそつ)の間に筆を執ったためにはなはだ不秩序で蕪雑(ぶざつ)な随感録になってしまったが...
寺田寅彦 「耳と目」
...看護婦がちょっと粗匆(そそう)をしましたので...
徳田秋声 「挿話」
...歳月匆々(そうそう)十歳(じっさい)に近し...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...匆々(そうそう)に逃げ帰って来るのが普通であった...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...匆々(そうそう)に署外へとびだしてしまったが...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...新婚匆々(そうそう)の黛夫人に心底を打ち明けて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...タッタ今まで新婚匆々時代の紅い服を着ていた黛子さんが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その間に人知れぬ希望と楽しみがなくちゃ……しかも姉の新婚匆々時代の紅い服を着て歩きまわるところなんぞは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...帰国匆々(そうそう)当地の英和学院の柔道師範を奉職していたのですが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...兵糧や馬の飼いも匆々(そうそう)に...
吉川英治 「私本太平記」
...お暇(いとま)をしようではないか」連れの菅屋九右衛門をうながして匆々(そうそう)に辞しかけると...
吉川英治 「新書太閤記」
...秀吉はその匆忙(そうぼう)な間...
吉川英治 「新書太閤記」
...二人は匆々(そうそう)に...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...私たちは匆々(そうそう)とサン・ルームを出て横臥場に行った...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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