...匆々師匠の部屋から出て参りましたが...
芥川龍之介 「地獄変」
...朝飯も匆々に机に対った処へ...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...匆卒(ゆきなり)ブローミウム加里(カリ)の壜(びん)を取(と)るより早(はや)く...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...(以上は匆卒(そうそつ)の間に筆をとった一葉の素描のようなものに過ぎないのであって...
寺田寅彦 「工学博士末広恭二君」
...匆卒(そうそつ)の間に筆を執ったためにはなはだ不秩序で蕪雑(ぶざつ)な随感録になってしまったが...
寺田寅彦 「耳と目」
...遲くもお午(ひる)までには歸つて來るから』と指井は匆々(さつさ)と出て行つた...
徳田秋聲 「媒介者」
...帰国匆々の忙しい中を...
中谷宇吉郎 「南極・北極・熱帯の雪」
...新年匆々(そうそう)こんな悪戯(いたずら)をやる迷亭はよっぽどひま人だなあと主人は笑いながら云った...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...比類稀なる素晴らしきグロテスクに流石(さすが)の私も匆々(そうそう)に煙を焚いた程の非道い目に会った事も有りまして...
西尾正 「陳情書」
...匆々に日本を離れた...
久生十蘭 「湖畔」
...匆々(そうそう)一小塾舎を経営して洋学に従事したるその時は...
福澤諭吉 「〔気品の泉源、智徳の模範〕」
...走者は匆卒(そうそつ)の際にも常に球の運動に注目しかかる時直ちに進んで険を冒(おか)し第二基に入るか退いて第一基に帰るかを決断しこれを実行せざるべからず...
正岡子規 「ベースボール」
...……まず……朝起きると匆々から飯を喰う隙もないくらいジャンジャン訪問客が遣って来る...
夢野久作 「近世快人伝」
...新婚匆々(そうそう)の黛夫人に心底を打ち明けて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ただいまより匆々(そうそう)に...
吉川英治 「上杉謙信」
...匆々(そうそう)に退出した...
吉川英治 「三国志」
...お暇(いとま)をしようではないか」連れの菅屋九右衛門をうながして匆々(そうそう)に辞しかけると...
吉川英治 「新書太閤記」
...これには、深い仔細もあり、御災厄は、何とも、お察しされますが」しどろもどろに、いいつくろい、匆々、護の前を立ち去った...
吉川英治 「平の将門」
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