...匆々四十起氏の跡を追った...
芥川龍之介 「上海游記」
...匆々(そうそう)辞して起ちたりしが...
石井研堂 「元日の釣」
...夜に入ると匆々(そうそう)...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...烏兎匆々(うとそうそう)といったり...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...平泉を後に匆々汽車に乗つた...
種田山頭火 「旅日記」
...遲くもお午(ひる)までには歸つて來るから』と指井は匆々(さつさ)と出て行つた...
徳田秋聲 「媒介者」
...それから更に烏兎(うと)匆々と過ぎて大正三年になって...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...歳月は匆々(そうそう)として過(すぐ)ること二十五年...
永井荷風 「枇杷の花」
...コノ稿ハ昭和七年三月三十日正宗白鳥君ノ論文ヲ読ミ燈下匆々(そうそう)筆ヲ走ラセタ...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...宗助は匆々(そうそう)にまた宿の浴衣(ゆかた)を脱(ぬ)ぎ棄(す)てて...
夏目漱石 「門」
...四十一年の正月匆々壊疽(えそ)になり...
久生十蘭 「新西遊記」
...知世子は匆々に着換えてラウンジへ出て行ったので...
久生十蘭 「予言」
...それを聞くと浅田は匆々(そうそう)に店を出て...
松本泰 「秘められたる挿話」
...しかも新婚匆々時代の濃艶を極めた装おいだ」「……オヤオヤ……黛夫人を殺したんじゃなかったんですか」「まあ黙って聞け...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その中(うち)でも一番最後に残しておいたのが姉の新婚匆々時代の紅い服一着と...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...この帰りに更にロダン先生に逢つた事の嬉(うれ)しさを今此(この)旅先で匆匆(そうそう)と書いてしまふのは惜しい気がする...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...二人は匆々(そうそう)に...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...私たちは匆々(そうそう)とサン・ルームを出て横臥場に行った...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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