...弱点を包み隠し合ふ必要が無いと同時に...
伊藤野枝 「新らしき婦人の男性観」
...我々は包み隠しをしない方がよい...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...新調のズックのカヴァーで包み隠したいかものであった...
寺田寅彦 「チューインガム」
...舌ったるいかわいげな様子を誇張して包み隠していたし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「髪ではないか?──おツルさんの頭だよう?」──降りつづいた雪は処女の肌を完全に清らかに包み隠してくれたのでした...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...あなたは子供のように包み隠しのない人だ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...どうか一切の次第をお包み隠しなく仰言っていただきとうございます」「とうてい公然(けんたい)に申されん耻(はず)かしかことですばッてん...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...わたくしは持前の快活な性質を包み隠しています...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...包み隠してばかりいなければならないようにも思わない...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...○こう云う事を君は己に包み隠していたのだな...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...余は彼が身の事に関りしを包み隠しぬれど...
森鴎外 「舞姫」
...余は彼が身のことにかかわりしを包み隠しぬれど...
森鴎外 「舞姫」
...恨を呑んで恥辱を包み隠してゐる女もあるといふことだ...
森鴎外 「魔睡」
...されど菊蔵はなお他の人々には包み隠してありしが...
柳田国男 「遠野物語」
...その家の奥の奥の暮し向きまで包み隠しのないところが...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...秘密でもないある正しいものを秘密の色に包み隠し...
横光利一 「旅愁」
...包み隠しもならず...
吉川英治 「親鸞」
...こうなった以上、何事も、包み隠しは、厳禁じゃ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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