...これから又隣村(りんそん)まで行かねばならぬ事をすつかり忘れてゐるもののやうにも見えた...
石川啄木 「道」
...そして彼のもっとも贔屓(ひいき)にしているタカムラという隣村の地主の持馬だった...
犬田卯 「競馬」
...洋服を着た周旋屋がきょろきょろと隣村の停車場から下車して...
犬田卯 「荒蕪地」
...ある時は隣村の生徒達を橋上に要撃し...
犬田卯 「橋の上」
...聴けば隣村の通い船を出す七斤は途中で引掴まって...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...私は大勢のまちの人たちと一緒に隣村近くまで迎へに行つた...
太宰治 「思ひ出」
...隣村の森ちかくまで行つたが...
太宰治 「思ひ出」
...隣村に着いた頃には...
太宰治 「走れメロス」
...隣村の森ちかくの電燈の光が薊(あざみ)の花に似ていたのを記憶して居る...
太宰治 「めくら草紙」
...それは隣村の者で明治初年比(ごろ)...
田中貢太郎 「位牌田」
...隣村の伊太郎と云う血気盛(ざかり)の壮佼(わかいしゅ)が...
田中貢太郎 「唖の妖女」
...隣村の人民ハ自ら起て暴言の汚辱に甘んじ風雨の苦難を凌ぎ以て隣人相愛の事に努力せり...
田中正造 「非常歎願書」
...隣村の千里眼に見てもらったら...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼と私とは九州の田舎の隣村に生れ合したというだけで...
豊島与志雄 「香奠」
...隣村から女房ども二人で來た...
長塚節 「十日間」
...私はその隣村(追分(おいわけ))で二年ばかり続けて...
堀辰雄 「木の十字架」
...隣村の大工さんに附けてもろうたのだそうです」「そうするとこの家(うち)に引移った当時の事だな」「よく知りませんがヨッポド前だそうです」「フム...
夢野久作 「巡査辞職」
...私は母につれられ隣村へ行った...
横光利一 「洋灯」
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