...隣村に停車場が出来てから通行(とほり)が絶えて...
石川啄木 「赤痢」
...隣村にも強くなっていった...
海野十三 「宇宙戦隊」
...私を黒石の隣村に連れて行つて...
太宰治 「黒石の人たち」
...九歳に至りて隣村の瞽女(ごぜ)お菊にねだって正式の琴三味線の修練を開始し...
太宰治 「盲人独笑」
...すぐ隣村ですの...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「封三娘」
...某日(あるひ)の黄昏(ゆうぐれ)隣村から帰っていた村の女の一人は...
田中貢太郎 「鷲」
...この隣村の何がし村の聞き違えではないか...
近松秋江 「狂乱」
...隣村の浜田さんも繭買をはじめた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼と私とは九州の田舎の隣村に生れ合したというだけで...
豊島与志雄 「香奠」
...世話をする者があって隣村から嫁(よめ)を貰った...
中里介山 「大菩薩峠」
...隣村(となりむら)の知合(しりあひ)へ身(み)を投(とう)じた...
長塚節 「土」
...隣村の者が捉えられた日の夜は...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...この女は隣村の越知(おち)村からきた...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...隣村に越知村という村があり...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...こんどの船も可成(かな)りの借金をして出したのですから――鰯が隣村の網の目へかかったときに...
室生犀星 「不思議な魚」
...隣村のいまの市川町屋形(やかた)という土地からそこに貰われて来た養女の...
柳田国男 「故郷七十年」
...村路を隣村へ出て行くものがあつても...
吉江喬松 「山岳美觀」
...隣村から帰って来た呂伯奢(りょはくしゃ)であったのである...
吉川英治 「三国志」
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