...この花の匂うようなカトリーナが...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...きんもくせいが匂うような頃は一番頭がすっきりして身も軽うなる心地がすることです...
上村松園 「京の夏景色」
...鑿(のみ)の跡も匂うような木彫に...
野村胡堂 「踊る美人像」
...匂うような頬、滴るような唇、精練され切った、銀鈴のような声、この女の全身は、卯の毛で突いたほどの瑕(きず)も無い、千乗の璧(たま)の如く清らかに、美しかったのです...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...こうしているうちにお月様が出るよ」紺の匂うような地味な袷...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...店中に匂うような艶(なまめ)かしさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...柔かな匂うような声...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...深川の殺しが神田まで匂うような南風(みなみ)は吹かないよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...やがて一人の年増――夜眼にも咲き匂うような二十一...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この咲き匂うような美しい娘...
野村胡堂 「百唇の譜」
...匂うようなのを言ったのであろう...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...ミルク鉢のあの匂いが――六時の朝食に出されるミルクに浸した百姓パンから立ちのぼる甘い香気が――今またぷうんと匂うような気がした...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...匂うような桜がさねの...
堀辰雄 「ほととぎす」
...夜眼(よめ)にも匂うような若い女の熱い顔は...
室生犀星 「野に臥す者」
...そう早く死躰の匂うようなこともないだろうが...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...匂うような感動が伝わって遽しく往来がつづいていった...
横光利一 「旅愁」
...その匂うような葩(はな)の顔が...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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