...いかにしてか匁(ぜに)ほどなる煤(すゝ)いろの暈(しみ)あるをみて...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...不思議な事にその名香は一匁四百円よりずつと廉(やす)いが...
薄田泣菫 「茶話」
...首里の城の大広間は朱の唐様の燭台にとりつけてある無数の五十匁掛の蝋燭がまばゆい程明るく燃えて昼の様にあかるかつた...
太宰治 「地図」
...魚籃には一貫匁あまりの魚がいた...
田中貢太郎 「おいてけ堀」
...泥鰌(どじょう)も百匁ぐらいずつ買って...
田山花袋 「田舎教師」
...重量約一匁とか長さ約一寸といえば通例衡(はか)り方度(はか)り方の粗雑な事を意味する...
寺田寅彦 「方則について」
...月謝が月々旧藩札五十匁(今の二十五銭)要る...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...唐金(からかね)の六匁玉の鉄砲とか...
中里介山 「大菩薩峠」
...玩具(おもちや)のやうな小(ちひ)さな十露盤(そろばん)を出(だ)して商人(あきんど)は「皆掛(みながけ)が四百廿三匁(もんめ)二分(ぶ)だからなそれ」秤(はかり)の目(め)をお品(しな)に見(み)せて十露盤(そろばん)の玉(たま)を彈(はじ)いた...
長塚節 「土」
...二三匁の收穫を一圓四五十錢で賣り...
林芙美子 「玄關の手帖」
...五匁玉の粉ばかりになったのを雁首ですくいあげて...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...そしててんでに百匁ばかりの石につなをつけて...
宮沢賢治 「カイロ団長」
...体重は七百六十匁...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...晩が牛肉のスキ焼五十匁葱一本とつく薯のすりたるもの中皿一杯...
村井弦斎 「食道楽」
...それから同じ大きさでも重量(めかた)が大層違って十二匁(もんめ)のもあり十四匁のもあります...
村井弦斎 「食道楽」
...」当時の銀相場金一両銀十八匁を以てすれば...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...豚肉の百匁(め)でもいいし...
山本周五郎 「青べか物語」
...一立方尺の石の重さを十九貫四百匁とすれば...
和辻哲郎 「城」
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