...商人 お前は勿体ないことを云ふぢやないか? わたしは唯の商人だよ...
芥川龍之介 「三つの指環」
...画家(ゑかき)の爺さんに被(き)せるのは勿体ないやうなもんやな...
薄田泣菫 「茶話」
...本野子は自分ひとりでさう/\食べるのは勿体ないといつて...
薄田泣菫 「茶話」
...焼いて棄てるは勿体ない...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...ザグヴォズキンみたいな野郎はぶらんこ往生だって勿体ないくらいさ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「マリ・デル」
...勿体ないが――」左源太は...
直木三十五 「南国太平記」
...向うが見えない山気(やまき)でやらかす王政復古も天下の諸侯に綸旨(りんじ)のなンのと勿体ないぞえ神にひとしき尊いお方の勅書を名にして言いたい三昧(ざんまい)我が田へ水引く阿曲(あきょく)の小人トドの詰りは首がないぞえそれに諂(へつら)う末社の奴原(やつばら)得手(えて)に帆揚げる四藩の奸物(かんぶつ)隅の方からソロソロ這(は)い出し濡手で粟取るあわてた根性眉に八の字...
中里介山 「大菩薩峠」
...胸の筋肉をクッションの代りに使ったりするのはどうも勿体ないような気がした...
中谷宇吉郎 「大謀網」
...別に勿体ないことをしたとは思っていない...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...そのときよだれを十日分ほどこぼして勿体ないことをしました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何故そんな勿体ないことをする」というと...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...お館には勿体ないものに美々(びび)しい衣裳を着せてお用いではある」耐えきれなくなったとみえる...
吉川英治 「上杉謙信」
...なんでお恨みなどを」「勿体ないが...
吉川英治 「私本太平記」
...勿体ないことではある...
吉川英治 「新書太閤記」
...「勿体ないお宥(いた)わりです...
吉川英治 「新書太閤記」
...勿体ない程のものです...
吉川英治 「新書太閤記」
...わしは聞く』『勿体ない』兵部は平身して...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...昼寝などしていては勿体ないし……どうぞ後生でございますから...
吉川英治 「親鸞」
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