...何か勿体ないやうな気がするのである...
芥川多加志 「四人」
...その骨(こつ)を墓のなかに埋(う)めるのは勿体ないからと言つて...
薄田泣菫 「茶話」
...画家(ゑかき)の爺さんに被(き)せるのは勿体ないやうなもんやな...
薄田泣菫 「茶話」
...ザグヴォズキンみたいな野郎はぶらんこ往生だって勿体ないくらいさ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「マリ・デル」
...学位というものは決してやり惜しみをするような勿体ないものでも何んでもないのであってただ関係学科に多少でも貢献するような仕事をなにか一つだけはした人間だという証明書をやるだけのことであって...
寺田寅彦 「学位について」
...「それは勿体(もったい)ないことでございます」「いいからブチまけてしまえ」「勿体ないことでございますな...
中里介山 「大菩薩峠」
...子供心にも勿体ないと知りつつ...
中里介山 「大菩薩峠」
...勿体ないような気がする...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...胸の筋肉をクッションの代りに使ったりするのはどうも勿体ないような気がした...
中谷宇吉郎 「大謀網」
...今彼輩の手にかかるのは勿体ない...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...このような涙を見せてやるのは勿体ない...
宮本百合子 「刻々」
...「コリャコリャ、勿体ない...
夢野久作 「名君忠之」
...勿体ない事を申上げて...
夢野久作 「名娼満月」
...しかし、水というものは腐敗が速いからね、もし細菌をわかしちゃ、勿体ないし、そうかといって捨てちゃなお悪いし、そこで僕は科学的に考えたのさ...
横光利一 「旅愁」
...……たとえば、勿体ないが、御主人の織田信長(おだのぶなが)公を見ろ...
吉川英治 「新書太閤記」
...「あれ……勿体ない」良人の手をすくい取って...
吉川英治 「親鸞」
...ただただ勿体ないことと思い...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...この人の衷情(ちゅうじょう)は身に過ぎて勿体ない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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