...此家には可なり広い温室もあり、又勿体ない程、良く設備された大庭園があつた...
石川三四郎 「馬鈴薯からトマト迄」
...朝湯朝酒勿体ないなあ...
種田山頭火 「行乞記」
...ヤキ(木賃宿)には勿体ない...
種田山頭火 「行乞記」
...他人に談つてしまふにはあまりに勿体ない或る秘密な快楽であるかのやうに...
富永太郎 「美しき敵」
...「勿体ないって奴があるかい」「とにかく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...仕事を本気にやっているときは勿体ないからね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...三度三度の食事も勿体ない様にて...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...勿体ない親御様の金を十円も出しやがる位なら...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...「コリャコリャ、勿体ない...
夢野久作 「名君忠之」
...靴で踏むのは勿体ない気がした...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...「勿体ない勿体ない...
吉川英治 「新書太閤記」
...老母は、子の手を取って、「一城のお主(あるじ)が、勿体ない...
吉川英治 「新書太閤記」
...本草のなかでも貴重な薬種が勿体ないほどたくさんあるのでな」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...勿体ない」「とんでもない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...稀(たまたま)には御覧なされまするか」「勿体ないこと...
吉川英治 「茶漬三略」
...勿体ない事ですが...
吉川英治 「源頼朝」
...不要だと思うから」「勿体ないことを仰っしゃる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「いいえ、女の身で、お鞍などいただいては、勿体ない」と、お通は辞退したが、兵庫も強(し)いてすすめるので、「では、おことばに甘えて」と、小侍の曳いてきた一頭の月毛のうえに身を預けた...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索