...後醍醐天皇新田義貞に勾当(こうとう)の内侍を賜わる...
宇田川文海 「松の操美人の生埋」
...幼時より勾当の名を聞くこと久しかりしも...
太宰治 「盲人独笑」
...勾当は、ただちにその中山という人の宿を訪れて草々語らい、その琴の構造、わが発明と少しも違うところ無きを知り、かえって喜び、貴下は一日はやく註文したるものなれば、とて琴の発明の栄冠を、手軽く中山氏に譲ってやった...
太宰治 「盲人独笑」
...勾当の逸事は枚挙に遑(いとま)なし...
太宰治 「盲人独笑」
...纏(まと)めた故葛原勾当の極めて大ざっぱな略伝である...
太宰治 「盲人独笑」
...葛原勾当日記...
太宰治 「盲人独笑」
...勾当の霊も、また、その子孫のおかたも、どうか、ゆるしていただきたい...
太宰治 「盲人独笑」
...意識して故勾当を...
太宰治 「盲人独笑」
...勾当(こうとう)...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...彼はその年の秋頃には首尾よく勾当の位を得...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...師匠の大出勾当(おおでこうとう)は...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...東発で杉原勾当の家が始まる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...内山町の盲人百島勾当(ももしまこうとう)の家を遊所(あそびどころ)として諸持等を此(ここ)に集(つど)えることになったのは当時の事である...
森鴎外 「細木香以」
...もしこの勾当の内侍がみかどにとって寵幸(ちょうこう)もただならぬ愛妃(あいひ)であったとしたら...
吉川英治 「私本太平記」
...――目のまえの勾当の内侍は...
吉川英治 「私本太平記」
...勾当(こうとう)ノ内侍は「はい」と胸でいってみたが...
吉川英治 「私本太平記」
...勾当ノ内侍は、いや麗子は、まだ曠(は)れては、一族の人と顔を合せていないので、「私は」と、いそいで、となりの間(ま)へ立ちかけた...
吉川英治 「私本太平記」
...女官の新勾当(しんこうとう)ノ内侍(ないし)が...
吉川英治 「私本太平記」
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