...其心まづ精緻にして根氣よく勤勉にして且つ細心ならざる可(べ)からず...
ルイ・ベルトラン Louis Bertrand 上田敏訳 「錬金道士」
...君の勤勉には頭がさがるが...
種田山頭火 「旅日記」
...あゝ勤勉に労働する処を見ると...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...彼は毎日勤勉に学校へ出かけるだろう...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...其勤勉に報うる幸運が彼を導いて今の家に送った...
長塚節 「太十と其犬」
...キッドが、その種族の偉大なる原因は、平民的なる日常道徳を有してこれを行うことと、勤勉にして、真理を愛し、かつ正直なるとにありと主張するは正当の説にして、またデモランがこれらを以て、アングロ、サクソン人種の雄大なる所以の主質なりと説明せることも、また大にその理あり...
新渡戸稲造 「我が教育の欠陥」
...鞠躬如(きっきゅうじょ)として勤勉に立働く魚芳は...
原民喜 「翳」
...という意味は、それと同時に、もっと自主的になり、もっと勤勉に、もっと男らしくなったろうということなんです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...悲境を打開する方法を勤勉に求めずに賭博に求めるような困憊(こんぱい)した性格においては...
久生十蘭 「黒い手帳」
...夫々の銅像として勤勉に働いてゐるプロフエツシヨナルの銅像役だつた...
牧野信一 「山彦の街」
...常々の自分の勤勉に味噌をつけるものだと彼は固く信じてゐた...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...鑑子さんは母として音楽家として生活と芸術とのために実に勤勉に一心に毎日を暮し...
宮本百合子 「いい家庭の又の姿」
...日々の勤勉にかかわらず三千七百円ベースの底がひとたまりもなくわられつつある物価の高さによろめき...
宮本百合子 「偽りのない文化を」
...勤勉に働いて家庭生活を愛している人民の一生を...
宮本百合子 「国際婦人デーへのメッセージ」
...勤勉に傍聴したことは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(生活法を)一しお自分は勤勉に躾けようと思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...島さんは勤勉に興信所へかよい...
山本周五郎 「季節のない街」
...敬虔にかつ勤勉に...
与謝野晶子 「既成宗教の外」
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