...其心まづ精緻にして根氣よく勤勉にして且つ細心ならざる可(べ)からず...
ルイ・ベルトラン Louis Bertrand 上田敏訳 「錬金道士」
...あゝ勤勉に労働する処を見ると...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...もし過ぎし歳月を今に返すことができるのだったら、かつての日々の嘘を真実に、安逸を勤勉に、倦怠を歓喜にかえ、自分の奪った純潔をその人に返してやりもしよう、神と正義を見出しもしよう...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...彼は毎日勤勉に学校へ出かけるだろう...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...故にこの国の勤勉にして機を見るに敏なる土民共は...
中里介山 「大菩薩峠」
...其勤勉に報うる幸運が彼を導いて今の家に送った...
長塚節 「太十と其犬」
...キッドが、その種族の偉大なる原因は、平民的なる日常道徳を有してこれを行うことと、勤勉にして、真理を愛し、かつ正直なるとにありと主張するは正当の説にして、またデモランがこれらを以て、アングロ、サクソン人種の雄大なる所以の主質なりと説明せることも、また大にその理あり...
新渡戸稲造 「我が教育の欠陥」
...鞠躬如(きっきゅうじょ)として勤勉に立働く魚芳は...
原民喜 「翳」
...悲境を打開する方法を勤勉に求めずに賭博に求めるような困憊(こんぱい)した性格においては...
久生十蘭 「黒い手帳」
...勤勉に店で働いている商人たちが...
火野葦平 「花と龍」
...勤勉に努めようという心持になり得ようはずはなく...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...常々の自分の勤勉に味噌をつけるものだと彼は固く信じてゐた...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...日々の勤勉にかかわらず三千七百円ベースの底がひとたまりもなくわられつつある物価の高さによろめき...
宮本百合子 「偽りのない文化を」
...勤勉に働いて家庭生活を愛している人民の一生を...
宮本百合子 「国際婦人デーへのメッセージ」
...それなら又私らしくいろいろと勤勉に収穫をもってやってゆこうとも考えて居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...さうして私を信じ私の依頼する多くの紙を勤勉に作つてくれた...
柳宗悦 「和紙十年」
...島さんは勤勉に興信所へかよい...
山本周五郎 「季節のない街」
...なほ勤勉に勤めあげた...
吉川英治 「折々の記」
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