...僕は勤め先の首尾のことばかりが気になった...
海野十三 「深夜の市長」
...といって別段勤め口を探さねばならぬ境遇でもなく...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...K造船工場の第二号乾船渠(ドライ・ドック)に勤めている原田喜三郎と山田源之助の二人が行方不明になってから五日目の朝の事である...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...十幾年とか二十幾年とか監獄に勤めて地方での徳望家だといううわさだった...
大杉栄 「続獄中記」
...昨年まで年に一回の月番役を勤めたが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...邸勤めってのは」「話あ...
直木三十五 「南国太平記」
...あの御支配様が同じお勤めをなさいます」「こちら様へはたびたび...
中里介山 「大菩薩峠」
...鼠族鎮台の役を勤めさせることにした...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...かつて時を同じゅうして侍中(じちゅう)を勤めていたこともある...
中島敦 「李陵」
...島で神妙に勤めさえすれば...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...東京で喫茶店勤めをしてゐる姉の冨子を頼つて...
林芙美子 「瀑布」
...彼らはまた銀行の大勢の勤め人仲間のうちに埋もれてしまい...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...唯独(ただひと)りで身に叶う丈(だ)けの事を勤めて開国一偏...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...如何に楽な仕事とは言い乍ら二時三時までも夜更かしせねばならぬ女給の勤めがつくづく無理だと思われる...
細井和喜蔵 「女給」
...道修町(どしようまち)の會社に勤めてゐる三田さんといふ人ゐるだらう...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...宮中の奉仕をする者も東宮の御殿へお勤めする者も残らず集まったのであって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...己はまだ三十代で役を勤めてゐた頃...
森鴎外 「大塩平八郎」
...勤めの単調さに飽きていた...
山本周五郎 「山彦乙女」
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