...以前彼の乳人(めのと)を勤めていた...
芥川龍之介 「忠義」
...元此の家に勤めていた勝見伍策を警察の手で呼びよせて呉れるように...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...ルドルフと云うのは独逸系の某会社の神戸支店に勤めている青年社員で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...陰気な奥の方を勤めるのも張合いがなかった...
徳田秋声 「足迹」
...それをいたすのがわたくしの勤めでございますからな」やっぱりしばらく無言の後...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...その役を勤めるか...
直木三十五 「南国太平記」
...本国では会所の御用の間に勤め...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...たしか当役所(こちら)に勤めている筈なんですが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...お前さん方は幕府に雇われて勤めて居るけれども...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ベアトリーチェは……彼女はこの秘密についてどういう役割を勤めるのかな」しかしジョヴァンニはバグリオーニ教授の執拗にたえきれないで...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...勤めて一週間ですから」何かひっかかるものがあり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...今までは自発的にお勤めを始めるのでもなしにやむをえずに御所の人々の中に混じって新しい苦労を買うようなことはと躊躇する玉鬘であったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...明け方のお勤めを仏前で宮のあそばされる間に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...仏勤めを平生以上にゆるみなくあそばす八の宮であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お側(そば)に勤めていた...
森鴎外 「阿部一族」
...松山の板倉伊賀守勝静(いたくらいがのかみかつきよ)は老中を勤めてゐた身分ではあるが...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...久しく留守の家職(国家老)を勤めおりまする高(こう)ノ武蔵守(むさしのかみ)師直(もろなお)と申すもの...
吉川英治 「私本太平記」
...よろしくどうぞ」「当然な勤めです...
吉川英治 「新・水滸伝」
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