...これがわたくしの勤めでございますから...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...お末がここに勤めていることを知っていたので...
海野十三 「地獄の使者」
...青山の方の或伯爵家へお針女に這入つて今にそこに勤めてゐる...
鈴木三重吉 「桑の実」
...白河楽翁公が老中を勤めてゐた頃...
薄田泣菫 「茶話」
...それとも小姑(こじゅうとめ)に勤める癖が今も残っていて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...前にも云った通りこの人は名古屋の方に勤め口を持っているらしいのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...わたしはふんづかまえられて、裁判を受けたあげく、勤めは追われて、監獄にほうりこまれ、シベリヤへ流刑にされるのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...私はよくその留守居の役を勤めてやった...
豊島与志雄 「理想の女」
...この神尾の勤め口としては絶好だろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...お上の御用は勤めておりますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...七年も勤めて居るさうで――」「大番頭だけ居るんだね」「――」和七は氣拙(きまづ)さうに默り込んでしまひます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なア八」町人平次――お上の御用を勤めているには相違ありませんが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...九太の勤めていた三楽館も突然トオキイの設備をするようになった...
林芙美子 「帯広まで」
...検事長年の銀行勤めで...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...老人はその昔市長を勤めたことのある偉い人だつたのですが...
牧野信一 「首相の思出」
...お助けして恋の媒介をすら勤めた自分の愛人を誘惑などあそばされてよいわけはないと思うと不快でならなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...シリアで四つんばいになって貴婦人が車に乗るときにその踏み台・階段・の役を勤めた女たちではなかったか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これは江戸小姓役を勤めており...
山本周五郎 「その木戸を通って」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??