...彼女の来る時間は勝手次第だ...
...インターネットコミュニティは勝手次第で自己主張が激しい...
...彼は勝手次第に決断することが多い...
...彼女は勝手次第に部屋を飾り付けた...
...この問題は勝手次第に解決するしかない...
...私の唯一の生命である空想が勝手次第に育って行くのを見守っていてくれるだろう...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...但(たゞ)愛のためには必ずしも我といふ一種勝手次第なる観念の起るものにあらず...
泉鏡花 「愛と婚姻」
...定理にされた地方色を顧ずして更に計算し直した色調を勝手次第に表現せん事を熱望している...
高村光太郎 「緑色の太陽」
...個人の人がなさるならば御勝手次第だけれども...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...従って音と色とのこんな配当は畢竟(ひっきょう)勝手次第の独りぎめであって...
津田左右吉 「偶言」
...芸者気随気儘勝手次第にその日を送り得るやうに見ゆれどもさにあらず...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...棧敷の一方には「飛入勝手次第」と大書した張札が下つてその傍には「飛入劍士席」としてある...
長塚節 「撃劍興行」
...父は知らぬ顔をして勝手次第に話頭を進めて行った...
夏目漱石 「行人」
...それを便宜(べんぎ)のために抽象して離してしまって広い空間を勝手次第に抛(ほう)り出すと...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...自分ばかりが勝手次第に...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...……まあ、まあ、順にあげますから、列についてください」浪人者は、みすぼらしいほどに頭をさげ、「……まことにもって、勝手次第、お詫びのいたしようもござらぬが、大熱の伜をたった一人にしてまいりまして、こうしておりましても、万一を思われて、気もそぞろになります」血走った眼で、列についている人びとを見まわし、「お並びのご一統には、この通り……」丼を持ったまま、地面に片膝をつき、「……この通り、お詫びをもうす...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...お暇勝手次第の触れが出たのを幸いに...
久生十蘭 「奥の海」
...百姓の心をもって禁裏さまの身を勝手次第に取り扱い...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...余が衣食住に苦しまずして独立勝手次第の生活をなし...
福沢諭吉 「成学即身実業の説、学生諸氏に告ぐ」
...沈湎(ちんめん)冒色(ぼうしょく)勝手次第に飛揚して得々(とくとく)たるも...
福沢諭吉 「日本男子論」
...食うや食わずにいようといまいとそりゃアもうどうなりと御勝手次第サ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...此日は町人拝見勝手次第と云ふのですから...
正岡容 「下谷練塀小路」
...右即刻内願之通勝手次第被仰渡候旨...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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