...玄関の代わりに勝手口から入ってね...
...このアパートには勝手口があるから、鍵の開け方に注意してね...
...防犯のために、勝手口に防犯カメラを設置することにした...
...庭に面した勝手口から、爽やかな風が入ってくる...
...そこは勝手口だから、入る前に一声かけてね...
...勝手口の外を塞(ふさ)いだ煉瓦塀(れんがべい)の苔(こけ)を眺めていた...
芥川龍之介 「彼」
...どの家も露次に面した勝手口には宵から戸締りがしてあり...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...椿屋の勝手口にお酒を売りに来て...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...勝手口に出て下駄をつっかけ...
太宰治 「誰も知らぬ」
...勝手口から入ってきた施十娘を見つけた...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...それに勝手口が向うにあるのに...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...勝手口から出て行った...
直木三十五 「南国太平記」
...」雪は紛々(ふんぷん)として勝手口から吹き込む...
永井荷風 「狐」
...夕方になると竹垣に朝顔のからんだ勝手口で行水(ぎょうずい)をつかった後(のち)そのまま真裸体(まっぱだか)で晩酌を傾けやっとの事膳(ぜん)を離れると...
永井荷風 「すみだ川」
...同じ地面の中に近頃建て増された新らしい貸家の勝手口を廻ると...
夏目漱石 「明暗」
...髪を算盤珠(そろばんだま)のようにふくらまして勝手口から案内も乞(こ)わずに上(あが)って来た...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...お勝手口で泣いてるやうな内氣な娘なんですもの...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...裏梯子をお勝手口へ出る術(て)もあるわけだが、お勝手口の關所には、まだ宵のうちだとすると、下女のお稻と、掛り人のお谷さんが居た筈だと思ふが――」平次の言葉の終らぬうちに、「え、私とお稻は、まだお仕舞をしてをりましたが、お勝手口からは、誰も出た者はありませんよ」掛り人のお谷は、確(しか)とした調子で言ふのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...勝手口に廻れや」「願います...
火野葦平 「花と龍」
...「何しても困ッたもンだね」「ほんとに困ッちまいますよ」困ッている所へ勝手口で...
二葉亭四迷 「浮雲」
...見おぼえのある新型のフォードが眼の下のアパートの勝手口にスルスルと近付いた……と思うと...
夢野久作 「ココナットの実」
...そのまま勝手口に来て...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...勝手口から出てゆくすがたが見える...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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