...一口にいうと男勝りな...
上村松園 「わが母を語る」
...この国とこの民とを教化せんとするにおいては余は彼等に勝りて確実なる観念を有することは当然たるべきなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...汝の強壮なる時に勝りて汝を愛らしきものとなせり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...妻子に勝りたる我らの所有物なり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...推理小説としてはカーが勝り...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...ある者は智慧(ちえ)において勝り...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...知識においてははるかに勝りながらこの地方人に敵わない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...男勝りの親分肌(はだ)な気象から好意で云ってくれていることがよく分るし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「だが梅ちゃんのような男勝りの女は...
谷崎潤一郎 「幇間」
...525テラモニデース・アイアース味方を破る、我れは知る、彼、肩の上おほいなる盾をかざせり、いざや今戰車、戰馬を驅り行かむ、行かむ、かなたに、他に勝り、騎兵と歩兵一齊に殺し合ひつゝ、猛烈の戰鬪なして、叫喚のたえず湧きでるかの場に』 530しかく宣んして鬣の美なる双馬を音高き、快鞭揮ひ驅り進む、音に勇みて驅けいづる馬はアカイア、トロイアの兩陣さして迅速に、戰車率きつゝ倒れたる屍體を盾を踏みにじる、車軸は下に鮮血にまみれ、座席の周圍なる 535欄またる車輪より、又馬蹄より揚ぐる血のしぶきにまみるヘクトール、かくて念じて敵軍の中に突き入り突き返し、縱横無碍にアカイアの軍を亂して其槍をやすむる隙はしばしのみ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...逃げ行く彼の剛勇に更に勝りて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...見勝りもせず見劣りもせず...
豊島与志雄 「白藤」
...男勝りと言はれた誇(ほこ)りをかなぐり捨てて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...実体に比べ名があまりに勝り...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...惡き歌といひ善き歌といふも四つや五つばかりを擧げたりとて愚意を盡すべくも候はねど無きには勝りてんと聊(いささ)か列(つら)ね申候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...病の間(ひま)をうかがひてその時胸に浮びたる事何にてもあれ書きちらさんには全く書かざるには勝りなんかとなり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...剣は三尺に足らずといえども物干(ものほ)し竿(ざお)より勝りましょう...
吉川英治 「上杉謙信」
...戦(いくさ)の場(にわ)で人勝りの働きはならぬぞい」と...
吉川英治 「剣の四君子」
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