...ところが温度というものは疑いもなく物理学的の世界で最も重要な役目を務めるものである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...其中に私は衣食の爲に神戸新聞へ務めるやうになり...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...自然自身の太古以来の経験をわが物として自然の環境に適応するように務めるであろう...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...すべての役をひとりで務めるのが定めだと...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...之が完全に自然哲学の代理を務めるようにはまだならないのは勿論...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...「アレは小木の石屋でワキなら何でも務めるのだと博勞が語る...
長塚節 「佐渡が島」
...瞬(またた)きもせず余が黄色な面を打守りていかなる変化が余の眉目(びもく)の間(かん)に現るるかを検査する役目を務める...
夏目漱石 「自転車日記」
...おれが意地にも務めるのが順当だと考えた...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...私はこの教育家が教育をするには第一先刻から申上げまする如く修養的教育を自分で務める必要が専らあると感じます...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...それの一契機乃至一領域として特異の役目を務める...
波多野精一 「時と永遠」
...さて共同の成立に際し媒介の役を務めるものは...
波多野精一 「時と永遠」
...一月×日駄目だと思っていた毛布問屋に務める事になった...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...行列(マルソウ)の先駆を務めるのは...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...「じゃあ私が代理を務めることにしましょう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...奔命これ務めるといつた様子が見られた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...出て行つた二人の鎖襦袢はテイヴオリの凱旋門近くの森にある「パトロクラスの傷を介抱するアキレス」の記念像を務める...
牧野信一 「山彦の街」
...エヂプトの宮に務める灯火係りのやうに厳然と私のランプを捧げてゐます...
牧野信一 「ランプの便り」
...つまり私どもの耳は天気予報の役目も務めるわけで...
宮城道雄 「音の世界に生きる」
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