...秀林院様は御勘考の上...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...その処置(しょち)につき勘考中(かんこうちゅう)...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...……その辺も御勘考下さりまするように...
泉鏡花 「婦系図」
...猫畜生に劣る」犬畜生というべきところを猫畜生といったのを勘考すると...
海野十三 「奇賊は支払う」
...舍利こつぱい御坊は御坊の勘考をふりまはしてゐた...
小穴隆一 「二つの繪」
...なるべく開いてゐないやうに頼むよ」といつてゐた日頃の芥川の言葉を勘考して...
小穴隆一 「二つの繪」
...そして結局自分の力では二進(にっち)も三進(さっち)も勘考がつかないと悟った雄太郎君は...
大阪圭吉 「石塀幽霊」
...材料を特に木彫りとして勘考することもいらぬので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...この処深く御勘考(かんこう)遊ばされ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...勘考(かんこう)仕(つかまつ)りますが...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...どこかでお目にかかりましたに相違ございません」「わしもそう思うのだ」「或いは前世でございましたかしら」「そうさなあ……」竜之助は少しく勘考しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...勘考さるべきものでも翫味さるべきものでもない...
中原中也 「宮沢賢治の詩」
...親分は親分だけの勘考(かんかう)だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一つ俺は俺だけの勘考で捜してみようか」平次は大変なことをいい出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...月末の諸拂をあまり勘考しすぎたゆゑに手落とはなつたれど...
長谷川時雨 「おとづれ」
...御勘考(ごかんこう)なされて――」長崎屋は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...敵の伏兵を勘考し...
吉川英治 「三国志」
...或いは日頃の人物に勘考(かんこう)して...
吉川英治 「新書太閤記」
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