...気(き)は動顛(どうてん)して...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...きっと来ますね?エレーナ (ワーニャを見て)放して! (すっかり動顛(どうてん)して窓のほうへ身をすさらす)ほんとにひどいわ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...つづいてはこの騷ぎに氣も動顛したこの家の主婦といった工合で...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...極度の狼狽(ろうばい)と動顛(どうてん)とを以て...
中里介山 「大菩薩峠」
...動顛して駈付けて見ましたれば...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...家禄城地を召しあげられた当座の動顛(どうてん)のうちに...
本庄陸男 「石狩川」
...こういう変化は気を動顛(どうてん)させているのだろう...
本庄陸男 「石狩川」
...動顛(どうてん)したのは...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ピョートルの動顛は頂点に達する...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」
...それできのうは思いがけず愉しき動顛をいたしました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼の助手も動顛して...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...動顛(どうてん)しているようすで...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...「梓と打合せたんだ」と私は動顛(どうてん)しながら云いました...
山本周五郎 「失蝶記」
...総身に冷汗する事、鏡に包まれし蟇(がま)の如く、心動顛し膝頭、打ちわなゝきて立つ事能はず...
夢野久作 「白くれない」
...「あッ!」一角は動顛(どうてん)して後ろへ倒れたが...
吉川英治 「剣難女難」
...首は曲者が持ち去った形跡でござります」「ウーム……」溝口伊予は動顛(どうてん)のあまり...
吉川英治 「剣難女難」
...とたんに動顛(どうてん)した彼のからだが...
吉川英治 「私本太平記」
...公卿すべても動顛のていだった...
吉川英治 「私本太平記」
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