...私は半ば動顛(どうてん)しながら...
芥川龍之介 「槍ヶ嶽紀行」
...つづいてはこの騷ぎに氣も動顛したこの家の主婦といった工合で...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...そうだとすれば大変だ!」ほとんど為(な)さん術(すべ)を知らないほどに動顛(どうてん)したらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...はっ! と再び動顛してまず眼についたは...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕は僕に動顛(どうてん)する...
原民喜 「鎮魂歌」
...こういう変化は気を動顛(どうてん)させているのだろう...
本庄陸男 「石狩川」
...動顛(どうてん)したのは...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...何方(どちら)にしろ只ごとではないと思わせた動顛と苦しさとが彼女の全身に漲っていたのである...
宮本百合子 「或る日」
...一年でも二年でもと云われて動顛した気持は私として忘られないお灸(きゅう)だから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それできのうは思いがけず愉しき動顛をいたしました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...たいていは動顛(どうてん)して即座にこれを殺し...
柳田国男 「山の人生」
...その鹿を追うてきたのを見て動顛(どうてん)したと...
柳田国男 「山の人生」
...二人の心を動顛(どうてん)させたのです...
吉川英治 「江戸三国志」
...首は曲者が持ち去った形跡でござります」「ウーム……」溝口伊予は動顛(どうてん)のあまり...
吉川英治 「剣難女難」
...とたんに動顛(どうてん)した彼のからだが...
吉川英治 「私本太平記」
...公卿ばらは動顛(どうてん)して...
吉川英治 「私本太平記」
...動顛(どうてん)して...
吉川英治 「私本太平記」
...公卿すべても動顛のていだった...
吉川英治 「私本太平記」
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