...氣(き)は動顛(どうてん)して...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...気(き)は動顛(どうてん)して...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...前後が動顛していたものと見え...
中里介山 「大菩薩峠」
...しばし口が利(き)けないで動顛しておりましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...妾は貴方の接唇(くちづけ)を、お受けすることは出来ません、妾の心と、貴方がお抱きの妾のからだはエス様の腐つた接唇でうよ/\してます!かくて敗れた魂と悲しみ悶える魂はキリストよ、汝が呪詛の滔々と流れ流れるを感ずるのです、――男等は、汝が不可侵の『憎悪』の上に停滞(とどま)つてゐた、死の準備のためにとて、真正な情熱を逃れることにより、キリストよ! 汝永遠の精力の掠奪者、父なる神は二千年もの間、汝が蒼白さに捧げしめ給うたといふわけか恥と頭痛で地に縛られて、動顛したる、女等のいと悲しげな額をば...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...僕は僕に動顛(どうてん)する...
原民喜 「鎮魂歌」
...動顛(どうてん)しくさって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...言葉に纏まらない以前の動顛でした...
宮本百合子 「偶感一語」
...それできのうは思いがけず愉しき動顛をいたしました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しんからうれしさで動顛しているのですものねえ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼の助手も動顛して...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...その鹿を追うてきたのを見て動顛(どうてん)したと...
柳田国男 「山の人生」
...四月に良人が倒れたときすっかり動顛(どうてん)してしまい...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...もしや動顛(どうてん)していはしまいか...
山本周五郎 「日本婦道記」
...首は曲者が持ち去った形跡でござります」「ウーム……」溝口伊予は動顛(どうてん)のあまり...
吉川英治 「剣難女難」
...公卿ばらは動顛(どうてん)して...
吉川英治 「私本太平記」
...「動顛(どうてん)の余りつい忘れていた...
吉川英治 「私本太平記」
...公卿すべても動顛のていだった...
吉川英治 「私本太平記」
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