...電車の動揺するのにつれて...
芥川龍之介 「妖婆」
...微力なる私の土地解放で崩壊したり動揺する様な確信であるならば其の根柢が空虚なる為で決して充分に鞏固(きようこ)なるものでない証拠ではあるまいか...
有島武郎 「狩太農場の解放」
...国体に対する信念は断じて動揺することはないと確信し...
石原莞爾 「戦争史大観」
...相模灘に近きたりと覚しく波少しくはげしうなりて船も動揺するなり...
上田敏 「月」
...鉱毒被害の広く認識されることによって沿岸人民の動揺することを恐れるもののように...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...地形に変化が多いと機は動揺する...
谷譲次 「踊る地平線」
...寺院の懸灯の動揺するを見て驚き怪しんだ子供がイタリアピサに一人あったので振り子の方則が世に出た...
寺田寅彦 「知と疑い」
...それ故此の変更によってカントに基く認識論は少しも動揺するものではない...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...一体動揺するものに乗ることが私の体には適せぬのだ...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...鯨舟はこっぱのように動揺する...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを動揺する船の上で測ることは...
中谷宇吉郎 「地球の円い話」
...動揺する林を注意深く窺いいたり...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...今病んでは事毎にまだ痛まなかつた昨日の事が思はれて心が動揺する...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...なぜ奇妙に動揺するのか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...胸が大波のうねりを湛へて動揺するのを止め難かつた...
牧野信一 「創作生活にて」
...悪い家であってもそんなことで私の愛が動揺するものでも何でもない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...公の動かすべからざる制度習慣を動揺する私の心持(私的の理由はただ私的の決定権しかもたない)に従わせようとするのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...動揺する自分の気持に...
山本周五郎 「竹柏記」
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