...そこの一部が少しく動揺するのを認めて...
江見水蔭 「壁の眼の怪」
...鉱毒被害の広く認識されることによって沿岸人民の動揺することを恐れるもののように...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...立ってもいられぬくらい動揺する...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...赤んぼがぴいんと足をはじいて車が動揺する時だけ...
谷譲次 「踊る地平線」
...汁がゆるやかに動揺するのを手の上に感じ...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...事にふれ折につけて動揺する(今日だつてさうだ)...
種田山頭火 「其中日記」
...ラジオ放送化によっていつかは動揺する時を有つだろう...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...……然し女の方(かた)は秋に一番心が動揺すると云いますね...
豊島与志雄 「運命のままに」
...官憲も動揺することがある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...陋屋動揺すること船の如し...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...鯨舟はこっぱのように動揺する...
中里介山 「大菩薩峠」
...召使の女の返答ぶりにさえ動揺する自分として...
中里介山 「大菩薩峠」
...今病んでは事毎にまだ痛まなかつた昨日の事が思はれて心が動揺する...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...動揺するとは驚きだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...また動揺することになってはならない危険な会見を避けていたのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その変化に従って動揺するからでなくて何であろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...甲斐は少なからず気持が動揺するのを感じた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...それでも塩野は動揺する中でまだカメラのシャッタを切っているらしかった...
横光利一 「旅愁」
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