...汽車の中にあるかうした総てのものが動かないやうに見えるところから...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...老人は、死んでしまったように、動かない...
海野十三 「少年探偵長」
...すこしも動かない...
海野十三 「地球要塞」
...ジッと抱き合ったまま動かない...
田中英光 「野狐」
...これは動いて動かない心の一端を実現したのである...
種田山頭火 「其中日記」
...じっと動かない空気は妙に澄み切っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ハネ釣瓶(つるべ)が動かない...
中里介山 「大菩薩峠」
...おれは動かないでやはり聞いていた...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...仮令(たとい)壁の隙(すき)から蔦(つた)が這い込んで大師の眼口を塞(ふさ)ぐまで動かないにしろ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...しかしそれではただ死骸同然で動かない...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...このごろ木立の若葉が茂り合つたので風でも吹いて樹や莖が動かないとその赤色の旗が見られなかつた...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...」私はかう云つて動かないことがある...
平出修 「二黒の巳」
...日に向こうてはいっこうに動かないことは...
牧野富太郎 「植物知識」
...その代りおれは泊めてくれるまでここを動かない」と云ううちにその粉薬を仕舞って...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...あとで必定(きっと)後悔するもんだから……てな事を皆(みんな)して色々云うもんですからね……ハハハ……」船長の表情は依然として動かない...
夢野久作 「難船小僧」
...二てこでも動かないという俗言がある...
吉川英治 「宮本武蔵」
...決してこっちから先には動かない...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...決して向こうよりさきに動かない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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