...度を失つてまだ動かない...
石川啄木 「雲は天才である」
...動き出した車窓から首も出さずに挙手の敬礼をつづけて動かないさまなどを割合に冷静に思い出すことが出来るが...
上田広 「指導物語」
...今は全然動かないのですよ...
海野十三 「海底都市」
...少しも動かないのです...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...工場の機械が動かないんですって...
太宰治 「愛と美について」
...そなたはこの万字楼を動かないように起請(きしょう)をしてもらいたいのだ」といって兵馬は...
中里介山 「大菩薩峠」
...福兄さんの朝比奈は動かないところだわ...
中里介山 「大菩薩峠」
...唖(おし)の如く動かないでいるばかりでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...その位置は動かないものを...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...この港から動かないのだと船員から聞いて...
林芙美子 「浮雲」
...いつぺんに涙が噴きあげて体がちつとも動かないのです...
林芙美子 「小さい花」
...だるけりゃ動かないし...
原民喜 「四五ニズム述懐」
...部屋の中の全ての物質が消滅して四つの壁が動かないままである場合と...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...顔は須永の膝の間に埋めたまま動かない...
三好十郎 「冒した者」
...運転手は急に大きな声で叫び出して動かない...
横光利一 「欧洲紀行」
...睨めつこしてゐるやうに動かないのである...
吉川英治 「折々の記」
...その動かない顔の鼻柱のわきを...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その動かないこと...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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