...弥勒寺橋(みろくじばし)の方へ引っ返そうとする...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...「吉梵法師」と勒(ろく)された墓石は今なお飄々(ひょうひょう)たる洒脱の風(ふうぼう)を語っておる...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...彫鞍宝勒飛シ二玉塵ヲ於郊ニ一或ハ氈帽棕鞋蹈ミ二瓊瑤ヲ於街衢ニ一或画舸載セレ妓ヲ或高楼呼ビレ酒ヲ直ニ以為シ二勝遊楽事ト一...
京山人百樹、京水百鶴 「北越雪譜」
...門に三田ヶ谷村弥勒高等尋常(じんじょう)小学校と書いた古びた札がかかっている...
田山花袋 「田舎教師」
...「林さんは弥勒(みろく)のほうにお出になりましたッてな...
田山花袋 「田舎教師」
...さびしい心を抱いて帰って行く弥勒街道とをくらべてみた...
田山花袋 「田舎教師」
...例の街道を弥勒(みろく)に行く車があった...
田山花袋 「田舎教師」
...「弥勒(みろく)に一度つれて行ってくれたまえ」で...
田山花袋 「『田舎教師』について」
...例の弥勒寺の門前であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...弥勒堂後壁の間へ案内されました...
中里介山 「大菩薩峠」
...家賃なんか弥勒(みろく)の世までも呉れとは言わねえ」「それじゃ三軒じゃないか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...妻を責むると馬も豆食う時勒を去らにゃならぬと遣り込められたという...
南方熊楠 「十二支考」
...ハヌマンの本尊帝釈を釈尊の後釜に坐るべき未来の仏弥勒(みろく)としながら羅摩...
南方熊楠 「十二支考」
...本朝にも弥勒の平等世界を唱えて衆を乱した事歴史に見ゆとは何を指すのかちょっと分らぬが...
南方熊楠 「十二支考」
...いずれも弥勒元年とするもその十年は乙亥(きのとい)か庚子(かのえね)で辰の歳じゃない...
南方熊楠 「十二支考」
...弥勒二年という私年号が...
柳田国男 「海上の道」
...または何処(どこ)かの海上の弥勒の浄土を...
柳田国男 「海上の道」
...あたかも現世の文殊(もんじゅ)弥勒(みろく)でも見たように...
吉川英治 「三国志」
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