...九霞山樵(きうかさんせう)の水墨山水――僕は時時退屈すると弥勒(みろく)の出世でも待つもののやうに...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...今度月給十一円でいよいよ羽生(はにゅう)在の弥勒(みろく)の小学校に出ることになったのは...
田山花袋 「田舎教師」
...弥勒寺橋の長屋を出て西へ向いて真直ぐに行けば...
中里介山 「大菩薩峠」
...或(あるい)は弥勒菩薩(みろくぼさつ)だとも伝えますが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...牛込浄源寺(じょうげんじ)の弥勒仏(みろくぶつ)そっくり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...勒々とした酔ひのひと時を怖れた彼等...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...若いビレラフォンと彼が手に持っている立派な馬勒とを...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...馬勒をかけたりして...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...とうとうあの魔法のかかった馬勒の金のくつわを...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...弥勒はいまだ現われない...
三木清 「親鸞」
...『観弥勒菩薩下生(げしょう)経』に...
南方熊楠 「十二支考」
...五十六億七千万年後の弥勒菩薩(みろくぼさつ)出現の世までも変わらぬ誓いを源氏はしたのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一ばん鹿島から遠いのは越後(えちご)頸城(くびき)地方の弥勒歌で...
柳田国男 「海上の道」
...問題の御本尊の弥勒(みろく)様の首を引抜いて見るといった調子で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...弥勒様の胎内にはモウ見当らなかった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...この黴臭い匂いと樟脳に似た木の香(か)が弥勒様の木像の中で滲(し)み込んだものである事は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...馬は口を勒(ろく)し...
吉川英治 「三国志」
...三月堂の梵天・帝釈(寺伝日光・月光)や広隆寺の釈迦(弥勒?)などと共に...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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