...「吉梵法師」と勒(ろく)された墓石は今なお飄々(ひょうひょう)たる洒脱の風(ふうぼう)を語っておる...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...「林さんは弥勒(みろく)のほうにお出になりましたッてな...
田山花袋 「田舎教師」
...弥勒あたりでは田舎者の吝嗇(けち)くさいことを言っている...
田山花袋 「田舎教師」
...羽生から弥勒(みろく)という平凡な生活はまた始まった...
田山花袋 「田舎教師」
...弥勒野から都を望む心はいっそう切(せつ)であった...
田山花袋 「田舎教師」
...弥勒寺(みろくじ)の門を入って人を尋ねるとすれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...或(あるい)は弥勒菩薩(みろくぼさつ)だとも伝えますが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...夢ならば彌勒の世までを夢につゝんて...
樋口一葉 「花ごもり」
...者勒瑪(ジェルメ)と...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...余幼時「大和国がら女の呼(よば)いおとこ弥勒の世じゃわいな」てふ俚謡を聞いた...
南方熊楠 「十二支考」
...その法衣が弥勒仏の両指をわずかに掩(おお)うはずと土宜法竜僧正から承った...
南方熊楠 「十二支考」
...弥勒仏と詐称した偽救世主が出た...
南方熊楠 「十二支考」
...かく東洋では平等無差別の弥勒世界を心長く待つ迦葉と鶏足を縁厚しとし...
南方熊楠 「十二支考」
...『一話一言』一六に、『会津旧事雑考』より承安元年辛卯(かのとう)を耶麻郡新宮の神器の銘に、弥勒元辛卯と記した由を引き、三河万歳(みかわまんざい)の唱歌に、弥勒十年辰の歳、諸神の立ちたる御屋形と唄うも、いずれなき事にはあらじかし、とある...
南方熊楠 「十二支考」
...御本尊の弥勒(みろく)様をゆすぶり立てて見ますると...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...碑をたて銘(めい)を勒(ろく)する者は誰ぞ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...しかしあの弥勒の超自然的な偉大さにはかなわない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...推古式彫像の中でも法輪寺虚空蔵(こくうぞう)や広隆寺弥勒やその他小さい金銅像(こんどうぞう)においては目は非常に大きい...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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