...弥勒の野に静かに幼(おさ)な児(ご)を伴侶(はんりょ)としているさびしき...
田山花袋 「田舎教師」
...ホープは馬勒を塀にかけると...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...本郷村中世話人惣四郎」と勒(ろく)されていた...
永井荷風 「葛飾土産」
...弥勒寺長屋(みろくじながや)も本所のうちであったはず...
中里介山 「大菩薩峠」
...家賃なんか彌勒(みろく)の世までも呉れとは言はねえ」「それぢや三軒ぢやないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彌勒(みろく)さま...
濱田青陵 「博物館」
...最后に善財は彌勒を訪ねる...
槇村浩 「華厳経と法華経」
...いつでも純粋生産ののぞきからくりを重たげにかついでくる彌勒は...
槇村浩 「華厳経と法華経」
...迦葉これに籠って仏衣を守り弥勒を俟つという(『大清一統志』三一九)...
南方熊楠 「十二支考」
...『松屋筆記』六五に『二十二史箚記(さっき)』三十巻、元の順帝の至正十一年、〈韓山の童倡(とな)えて言う、天下大いに乱れ、弥勒仏下生すと、江淮(こうわい)の愚民多くこれを信ず、果して寇賊蜂起し、ついに国亡ぶるに至る、しかるにこの謡は至正中より起るにあらざるなり、順帝の至元三年、汝寧(じょねい)より獲るところの捧胡を献ず、弥勒仏小旗、紫金印の量天尺あり、而して泰定帝の時、また先に息州の民趙丑斯(ちょうちゅうし)、郭菩薩等あり、謡言を倡え、弥勒仏まさに天下を有(も)つべしという、有司以て聞す、河南行省に命じてこれを鞫治(きくち)せしむ、これ弥勒仏の謡すでに久しく民間に播(ま)くなり、けだし乱の初めて起る、その根株を抜かず、ついに蔓延して救うべからざるに至る、皆法令緩弛の致すところなり云々〉...
南方熊楠 「十二支考」
...それにもせよともかくも弥勒出世の信仰は...
柳田国男 「海上の道」
...一ばん鹿島から遠いのは越後(えちご)頸城(くびき)地方の弥勒歌で...
柳田国男 「海上の道」
...是もまた一種の弥勒出世であった...
柳田国男 「海上の道」
...鹿島の弥勒ももとはそれでなかったかどうかは...
柳田国男 「海上の道」
...本尊弥勒仏(みろくぶつ)の体中より彼(か)の絵巻物を取り出(いだ)し...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...如月寺(にょげつじ)の弥勒(みろく)様の胎内に在る筈です...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...わが輩の腹中はすなわち弥勒(みろく)だ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...碑をたて銘(めい)を勒(ろく)する者は誰ぞ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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