...僕は近來、大膽な勇猛な、懷疑の心持などは影さへ差さない、併し不幸にして藪睨みな批評家によつて、幾度かまるで見當の違つた批評を聞かされた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...勇猛なる兵は、手足をもがれても、部署から離れぬ...
海野十三 「空襲警報」
...この勇猛な外国人に歓呼を送りながら...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...勇猛なる一撃をもって...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...一日に十人の「勇猛なる騎士」が牛の角にかかって敢(あえ)ない最期を遂げたと記録に見えている――というんで...
谷譲次 「踊る地平線」
...盛んな征服慾に燃えた勇猛な顔だちとを持っていなければならなかった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...粥釣りを迎える家に勇猛な女中でもいると少し怪しいと思われるようなのをいきなりつかまえて面を引きはごうとして大騒ぎになるようなこともあったような気がする...
寺田寅彦 「自由画稿」
...ムク犬は単に勇猛なる犬であったのみならず...
中里介山 「大菩薩峠」
...わけても勇猛な次男のタダオモウナオは積極的で...
中村地平 「霧の蕃社」
...その勇猛な精神の發生弛を一見したいと望んでゐた...
野上豐一郎 「聖ロヨラ」
...勇猛な兵卒が勝たせるのだとしてあれば...
森鴎外 「沈黙の塔」
...(ルクレティウス)(a)あんなにおおぜいの狂暴で勇猛な鎧武者(よろいむしゃ)から成るあのいかめしい隊列や...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そのために彼のような正しく賢明で勇猛な人物さえ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...勇猛なことは父信玄以上だつたのである...
吉川英治 「折々の記」
...忿怒(ふんぬ)勇猛な閻魔王(えんまおう)であって...
吉川英治 「私本太平記」
...勇猛な美男なのだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...決意と勇猛な気がただよっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...もういちめんの焔になっている館の囲いを躍りこえてきた勇猛な一つの人影があった...
吉川英治 「親鸞」
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