...私の若い精神は断間なく勇んで...
石川啄木 「菊池君」
...勇んで窓を飛び出づる鳥の如く...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...いまではよほど興味をもって勇んで出て行くようになった...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...勇んで出かける者もある...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...喜び勇んで新らしい皿と新らしい茶をとりに駈け出して行った...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...しかし彼の心は喜び勇んでいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は喜び勇んで出かけました...
豊島与志雄 「泥坊」
...おじさん」子供は勇んで竜之助の傍へ来る...
中里介山 「大菩薩峠」
...志津子夫人は喜び勇んで展望台に飛出し...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...勇んで部屋へかえりますと...
林芙美子 「清修館挿話」
...亡命貴族はみな手を額にして喜び勇んでフランスへ帰ったが...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...私の邪悪な運命はまるで喜び勇んでのように私を追いかけて来て...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...彼は勇んでいた...
本庄陸男 「石狩川」
...飽きるまでの日を限つて――と勇んで僕は出歩き廻る...
牧野信一 「途上日記」
...勇んで観せて貰つた...
牧野信一 「淪落の女の日記」
...いつもよりも勇んで私は崖に立って待っていた...
水上滝太郎 「山の手の子」
...そうしてせっかく喜び勇んでおりました私の心は又も...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...さっさと勇んで帰ってゆく...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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