...遠く聞える夏の進軍喇叭(らっぱ)に子供みたいに勇み立っているモスコウが意識される...
谷譲次 「踊る地平線」
...投(な)げ槍(やり)や斧(おの)をふるう勇士が...
寺田寅彦 「春寒」
...』其時答へて權勢のアガメムノーン彼に曰ふ、 130『汝、英武のアキリュウス、汝誠に勇なるも、我を欺くこと勿れ、凌ぐを得せじ説きも得じ、汝に戰利保つため我わが戰利失ふを甘んずべしと思へるや? 少女棄てよと命ずるや?若し寛大のアカイオイわが望むまゝ平等の 135戰利を我に與へなばわれ諾(うべな)はむ、然らずば、親しく行きてアキリュウス、汝、或はアイアース、はたオヂュシュウス得しものを奪ひて共に歸るべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...誰かあなたの真面目な而(そう)して勇敢な霊魂(たましい)を尊敬せぬ者がありましょう乎...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...米友は新撰組だの近藤勇だのということは...
中里介山 「大菩薩峠」
...小田原北条以来勇武の歴史もあるし...
中里介山 「武州喜多院」
...要領を握らせないで返してしまう勇気も出なかった...
夏目漱石 「それから」
...お勇の匕首は飛龍のごとく平次の胸へ飛んで来たのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...勇太郎はそれほどの馬鹿ぢやあるまい」「さうですかね」平次の論理の前に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...立出でゝ喧嘩口論の勇氣もなく...
樋口一葉 「たけくらべ」
...当時大連にゐた私は夫人のこの壮挙を勇気づける為にハルピンに向け電報を打つたことがあるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...序幕の「僕は愉快だ」の吉岡勇の高利貸の役を不意にとって出る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...元気と勇気が湧いてきた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...この勇敢なる探検を...
牧野信一 「女に臆病な男」
...沛然という勇壮なのではありませんけれども...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...勇敢なる概括に走ることは順序が悪い...
柳田国男 「木綿以前の事」
...「勇(いさ)み立つ鷹(たか)引すうる嵐かな」という発句(ほっく)をもって始まっている一聯(いちれん)である...
柳田国男 「木綿以前の事」
...一行皆な勇(ゆう)を皷(こ)して壮快(さうくわい)と叫(さけ)ぶ...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
便利!手書き漢字入力検索