...欝勃として抑ふべからざると共に...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...勃凸にはおんつぁんの気持がすつかり判つてゐた...
有島武郎 「骨」
...勃凸と私とは段々両方から親しみこんで行つた...
有島武郎 「骨」
...劇烈欝勃(うつぼつ)の行為を描き...
石橋忍月 「舞姫」
...鬱勃たる不平――表面化することの不可能なその哀れむべき暗い不満の感情が...
犬田卯 「瘤」
...一度は仏国革命に投じて理想の実現を計りし英気勃々(ぼつぼつ)たる青年であった...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...まづ文芸復興直前のイタリヤに於いて見受けられたあの鬱勃たる擡頭力を...
太宰治 「津軽」
...いついかなる問題が勃興(ぼっこう)して...
寺田寅彦 「物理学圏外の物理的現象」
...そうしてみると結局日本人の西洋本位思想が少しでも減退してほんとうの国民的自覚が勃興(ぼっこう)しない限り...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...やがて勃然メネラオス身を振り起し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...われわれは一杯食わされたのだ」仏頂寺弥助は勃然(ぼつねん)として怒り出したが...
中里介山 「大菩薩峠」
...工業は放っておいても勃興する...
中谷宇吉郎 「アメリカの沙漠」
...またしても何か意外なる椿事が勃発したのだと察しられる...
久生十蘭 「魔都」
...最も本質的な影響を与へたものは自然科学の勃興であつた...
平林初之輔 「文学方法論」
...すると悟空の心臓には常に倍した偕々勃焉の血潮が蘇り...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...だが最近資本制度の勃興につれて...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...難波(なにわ)の津に向う勃海使(ぼっかいし)の乗船であった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...かつての平家の公達(きんだち)や源氏勃興の当初の人々が謡(うた)っていた生きがいに過ぎず...
吉川英治 「私本太平記」
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