...龍眼肉などというぜいたくなものばかり食っているのであるから効くのは当然である...
上村松園 「九龍虫」
...人間様の方は賄賂が効くさうだが...
内田魯庵 「犬物語」
...そんなの効く筈がないと言っても...
梅崎春生 「狂い凧」
...「シナさんのあの淋病の薬はよく効くのかい」と俺は言った...
高見順 「いやな感じ」
...この薬は、たしかに効く...
太宰治 「お伽草紙」
...浴してゐるといかにも効くやうに感じる...
種田山頭火 「旅日記」
...昔から火傷に効くので有名な鉱泉が湧いている...
永井隆 「長崎の鐘」
...それでいてよく効くと言っているのは...
中谷宇吉郎 「温泉1」
...やはりなんらかの意味で本当に効く点があるのではなかろうかという気もする...
中谷宇吉郎 「温泉1」
...この中で結局凍上に一番効くのは...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...先生」「南蠻(なんばん)物にはよく効く吐劑がある...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...チトチトやってもよく効くのを...
長谷川時雨 「木魚の配偶」
...メキシコ湾の暗い色の水は、何より効く薬だ...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...機転も効くし」レックミア侍従が首を左右に振った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...意識不明にも効くとか」ベンウッド医師がぐっと息をのみ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...守銭奴には妄想がよく効くなあ」了...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...「なにか特に効くお薬はないものでしょうか」「ないだろうな...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...頭に効く温泉ならそのあたりいちめん頭の悪い患者でごろごろしているのは定ったことであった...
横光利一 「馬車」
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