...暫(しばら)くそんな事に拘ったり離れたりしておるうちに写生ということにそれほど心を労することなく...
高浜虚子 「俳句への道」
...兄の方で苦労するのが...
橘外男 「仁王門」
...かう降つてはことしも水でまた苦労するだろう...
種田山頭火 「松山日記」
...苦労するんですよ」と言った...
外村繁 「澪標」
...それに近頃は文章に迄苦労するんだから...
中島敦 「光と風と夢」
...これがため労するところの力と費やすところの金とに比すれば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...人の厄介(やっかい)になって苦労する位なら...
二葉亭四迷 「平凡」
...苦労するがものはないのか...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...家内が土産ものをあれこれと苦労するのだが...
牧野信一 「五月六日」
...耕稼乗駕馬を労する事多き人が...
南方熊楠 「十二支考」
...村人はただ己(おの)がじしその野に労するのみにて...
宮崎湖処子 「空屋」
...勤労する人民としての個々の日常生活を題材とし主題としたものが多かった...
宮本百合子 「現代文学の広場」
...あんな碌でもない規則のために苦労するにはおよばない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...眼の前の物事ことごとくが身を労するというような境地にあることは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「僕のために苦労することをうれしいと思ってくれよ」「私...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...そんなことしたら苦労するばかりじゃないの」おみつは袂(たもと)で顔を押えながら泣いた...
山本周五郎 「桑の木物語」
...人間はどっちにしても苦労するようにできているんだから」四いろいろなことがわかった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...伊兵衛と一緒に苦労するのが少し...
吉川英治 「江戸三国志」
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