...彼は一身を以て、嫉妬に充満したる京師の空気と、烈火の如き入道相国との衝突を融和しつゝも、尚彼の一門の政治的生命を強固ならしめ、上は朝廷と院とに接し、下は野心ある卿相に対し、励精、以て調和一致の働をなさむと欲したり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...竹田が刻意励精はさる事ながら...
芥川龍之介 「雑筆」
...近来の励精である...
種田山頭火 「行乞記」
...ただ励精もってこれを務むるにおいてはいわゆる正は邪に勝つの理に違(たが)うことなくついにその志望を達するの期に至るべし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...この競争劇甚(げきじん)の世に道楽なんどとてんでその存在の権利を承認しないほど家業に励精(れいせい)な人でも少し注意されれば肯定しない訳に行かなくなるでしょう...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...自分はもっとも順良なまたもっとも励精な人間であったなと云う自信が伴(ともな)ってくる...
夏目漱石 「坑夫」
...いかに励精だって...
夏目漱石 「坑夫」
...大分ご励精(れいせい)で...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...第三期は励精(れいせい)なる者...
正岡子規 「俳諧大要」
...十七日には蘭軒の季子柏軒が前年間文学に励精したと云ふを以て...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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