...僕は受け身になりきったまま...
芥川龍之介 「年末の一日」
...珍しく受け身になっていた葉子は...
有島武郎 「或る女」
...私は徹頭徹尾受け身で...
谷崎潤一郎 「鍵」
...とても普通の教育の受け身にばかりでは足らん...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...「面白く読ませよう」とした受け身の時代から「斯(こ)ういう事を書こう」という積極的な態度の時代になり...
野村胡堂 「捕物小説のむずかしさ」
...妙に心細い受け身の動揺の日がやつて来たのだ...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...受け身にばかり育てられた日本の若い女性が...
宮本百合子 「新しい躾」
...夜会などで一つ踊るにも女は男の選択に対して受け身の積極性を発揮しなければならないようなところでは...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...受け身の形でそれをうつしているようなぶちまだらなその犬の佗しさも...
宮本百合子 「犬三態」
...受け身に只管(ひたすら)失敗のないよう...
宮本百合子 「女の歴史」
...女の境遇は受け身だから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...現実の受け身な肯定でないし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...女の子は人生が受け身だから男の子の方がいいと思っていたけれども...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...然し受け身な立場にある者は...
山本周五郎 「新潮記」
...受け身側に徹底的の感動を与えるためであることも無論であります...
夢野久作 「鼻の表現」
...日本左衛門もまったく受け身にならざるを得なかったくらい...
吉川英治 「江戸三国志」
...あの一禅門には抗しえぬ威圧感と翻弄(ほんろう)の受け身におかれていた...
吉川英治 「私本太平記」
...受け身だけに、此っ方の栄(はえ)ない事は夥(おびただ)しい...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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