...それでも夫妻で互(たがい)に励まし合い...
石原純 「キュリー夫人」
...大丈夫よ」と励ましながら手際よく沃丁(ヨーチン)を塗り...
永井隆 「長崎の鐘」
...私たちの記憶にとどまって困難なときの私たちにとって励ましの魅力となる生気は...
宮本百合子 「キュリー夫人の命の焔」
...心で心を励まして...
森鴎外 「山椒大夫」
...慰めたり励ましたりしながら...
山本周五郎 「柳橋物語」
...眼の隅から大和守を励ました...
吉川英治 「上杉謙信」
...かかれっ」と、大声疾呼の下に、竿も折れよ、旗も裂けよとばかり、打振り打振り、励ましていた...
吉川英治 「上杉謙信」
...家兄か」玄徳は、声を励まして、「誰が、いつ、そちに向って、呂布どのを殺せといいつけたか...
吉川英治 「三国志」
...弟の均(きん)を励ましつつ...
吉川英治 「三国志」
...かならず国を失わぬように励まして賜(た)もれ...
吉川英治 「三国志」
...早速諸軍に恩賞を与えて大いに励まし...
吉川英治 「三国志」
...留守と侮って不覚すな」趙雲が励ましていると...
吉川英治 「三国志」
...あたりの弓手を励ました...
吉川英治 「三国志」
...こうして総勢四百余名――それがいま残っているすべてであったが――お互いに扶けあい、励ましあって、「離れまいぞ」「散っては弱まる」「峠の上、番場の宿(しゅく)まで出れば、防ぎはなしやすい」「伊吹の城とも、目と鼻のさき」「そこまでの怺(こら)えだ...
吉川英治 「私本太平記」
...こう励ましているときであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼らの下風(かふう)に措(お)かれて堪(たま)るか」と励まし合って...
吉川英治 「新書太閤記」
...武蔵が、ふすまの陰から見ているとも知らず、老母はその時また、何が気に障(さわ)ったのか、「なんじゃと、……これ権之助、今、なんといやったか」ふいに、声を励まして、息子の襟(えり)がみをつかんでいた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...自分の家と家族を奪(と)り戻しに行け」そう励ましながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
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