...霊は残っている』彼はそう言って私を励まし慰めてくれるのでした...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...悄気(しょげ)た風を見せまいと一層心を励まして顔に笑いを出そうとしていると...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...自ら気を励まし浪子は薬用に運動に細かに医師(いしゃ)の戒めを守りて摂生しつつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...いわば励ましてやる必要があると...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...彼を励ましたりした...
北條民雄 「戯画」
...いねは側にいて励まし...
山本周五郎 「契りきぬ」
...声をからして奮戦を励ました...
吉川英治 「三国志」
...自ら心を励まし病中筆をとって書中に一策を献ず...
吉川英治 「三国志」
...意気を沮喪(そそう)した味方の軍を、今一度励まして、急がず、次々と陣屋を造り、ゆるりと山上に押してゆけば、夏侯淵は必ず山を下って攻めて参るでしょう...
吉川英治 「三国志」
...踏みこえて進めと張(ちょうこう)が励ましていると...
吉川英治 「三国志」
...帝の決行を励ましているものだった...
吉川英治 「私本太平記」
...こう励ましていたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...全軍を励ましていた合言葉だが...
吉川英治 「私本太平記」
...もうなんでもありません、母上、あッちへ行って下さい」槍を持って、痛みを噛(か)み怺(こら)えながら、再び起ちかけると――その健気(けなげ)ぶりが、初めて父の心にかなったか、「よしッ」小六はにこと面(おもて)を和(やわ)らげ――「その意気で来い」と、さらに励ました...
吉川英治 「新書太閤記」
...こう励ましているときであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...その方の家族たちを励まして帰った...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...それもいまさらむずかしい」「何の!」渋沢は声を励まして...
吉川英治 「松のや露八」
...やれとろゝ汁よ鯉こくよとわが若草の君をいたはり励まし作りあげられた御馳走に面々悉く食傷して昨夜の勢ひなくみなおとなしく寝てしまふた...
若山牧水 「木枯紀行」
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