...正規の教会で教うるように、諸子に臣従を強うるところの神は、果して諸子の崇拝の対象たるに足りるか? その神は、自己の独子の犠牲によりて、初めてその怒りを解き、お気に入りの少数者のみを天国に導き入れて、未来永劫、自己に対する讃美歌を唄わせて、満足の意を表している神ではないか! そしてその他の人類には、天国入りの許可証を与えず、悉(ことごと)くこれを地獄に追いやりて、言語に絶した苦痛を、永久に嘗めさせているというではないか...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...そして瞬(またた)く中(うち)に跡形もなく永劫の中に溶け込んでしまって...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...永劫の悲痛が流れて居る...
石川啄木 「雲は天才である」
...人生の諸有(あらゆる)経緯の根底に於て終始永劫普遍の心的基礎に有之候(これありさうら)へば...
石川啄木 「渋民村より」
...今感じた永劫の聲だ――讃美の歌だ!「形を以つて形を追つてゐたのだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それを永劫の自然法および道理法に變更させる――その諸君の利己的謬想は...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...それも億劫(おくくふ)だ...
薄田泣菫 「茶話」
...私の感じでは全くはるばると帰って行くのが億劫(おっくう)なままに...
高見順 「如何なる星の下に」
...わが軍勢の手よりして劫掠受けむ荒されむ』...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...まだ解ききれない塵劫記(じんこうき)の宿題でも残っている心...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは永劫にいきて存す...
中村清太郎 「山岳浄土」
...返事をするのも億劫(おっくう)なように...
中谷宇吉郎 「イグアノドンの唄」
...波の音が永劫(えいごう)をあらわす響と聞えたり...
夏目漱石 「創作家の態度」
...この劫火はいつ消えるとも見当はつきません...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...想へ、流失する時劫と、闇黒と、物言はざる刹那との宙宇にありて、只一人吊されたる單位の恐怖をば、光の心靈の屍體をば...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...村をあちこちと二三人ずつ組んで散歩をしている学生たちの白絣姿(しろがすりすがた)が私を村へ出てゆくことを億劫(おっくう)にさせていた...
堀辰雄 「菜穂子」
...『塵劫記』の図には色刷も試みられ...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...いかにも億劫(おっくう)らしく見えた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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