...自己完成の日を待たば永劫に輪するも遂に傳道の生活に入ることを得ざるは云ふを須ゐざるところである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...またこの野邊に出づる劫盜(ひはぎ)の事を話せり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...彼の歓楽は永劫に終りをつげてしまった...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...外套を脱ぐのも億劫な位...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「梟の眼」
...つい億劫(おっくう)で延び延びになっていたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...浮世の花の香もせぬ常闇(とこやみ)の国に永劫生きて...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...此永劫の薄明(うすあかり)の一端に佇(たたず)んで...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...在るものはただ歴史に於ける――平衡の破壊とその回復とを通じての――「永劫の回帰」でしかなく...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...神から永劫(えいごう)の罰を受けたそれらの不幸な人々にたいして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...永劫不可見のものとなっている...
豊島与志雄 「「沈黙」の話」
...世の終りまで永劫そのままで通すんですよ...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...たゞ頭(あたま)を使(つか)ふのが臆劫になつた...
夏目漱石 「それから」
...だんだん劫(こう)を経て...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何故に永劫回帰説を作り出さねばならなかったか...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...『塵劫記』は支那の『算法統宗』を土台としてできたといわれるけれども...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...『塵劫記』が算盤の図を載せた日本最古の書物であるが...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...大きな情熱によってその婚約した青年とは永劫に別れつつ...
宮本百合子 「アンネット」
...一四一八年に倭寇百艘賊七千余人が杭州湾北岸を劫掠した如きはその著しい例であるが...
和辻哲郎 「鎖国」
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