...「己れ」の増長を助くるが故に自己を汚すのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...馬を助く八時今市(いまいち)発の汽車に乗らぬと...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...誰も助くる者無くて...
泉鏡花 「活人形」
...夫までは殆んど道楽だった操觚(そうこ)をしてプロフェッショナルとしても亦存在し得るような便宜を与えたのは日本の文芸の進歩を助くるに大に力があったのを何人も認めずにはおられぬだろう...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...迷信の交通を助くること亦大なる哉...
大町桂月 「金華山」
...オリュムポス主神は敵を助くるも...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...そを外に人を助くる神明のヘルメーアスは目を閉ぢず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...時勢止むべからざるを以て本国より力を尽しその争論を助くるに至る...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...悉く相一致して氏を助くるの態度を示したりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...東京市民は恐らく過去の市政史を囘顧して尾崎氏を助くるに傾かむ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その後(ご)は幾年月(いくとしつき)人の酒興(しゅきょう)を助くる家業(なりわい)の哀れはかなき...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...成瀬の三人を助くる中村式部少輔(しきぶしょうゆう)の家来二千五百人――それを向うに廻して岩見重太郎一人...
中里介山 「大菩薩峠」
...四歳の頃からは貧しい両親を助くるために...
野村胡堂 「楽聖物語」
...墓場の掃除に男衆(おとこしゆ)の手を助くるまで働けば...
樋口一葉 「たけくらべ」
...いよいよますますこれを培養(ばいよう)してその原素の発達を助くること緊要(きんよう)なるべし...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...虎が人を助くると信じたり...
南方熊楠 「十二支考」
...これ「芸が身を助くるほどの不仕合せ」を悦ぶ者たり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...助くる神を称(たた)う...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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