...薯蕷(じねんじやう)掘(ほ)る九州(きうしゆう)の山奥(やまおく)に到(いた)るまで石版画(せきばんゑ)と赤本(あかほん)は見(み)ざるの地(ち)なしと鼻(はな)うごめかして文学(ぶんがく)の功徳(くどく)無量広大(むりやうくわうだい)なるを説(と)く当世男(たうせいをとこ)殆(ほと)んど門並(かどなみ)なり...
三文字屋金平 「為文学者経」
...文人としての今日の欲望は文人同志の本家争いや功名争いでなくて...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...しかし成功を得た場合にも...
小泉八雲 田部隆次訳 「明治三十四年東京帝國大學文學部卒業生に」
...そうして馬じしんは――馬は馬らしい功名心のためにこれらのすべてへ向って高くいななく...
谷譲次 「踊る地平線」
...一回は成功するかも知れないが...
谷崎潤一郎 「鍵」
...不成功のおりよりもいっそう辛(つら)いものであって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その実験が成功すれば...
豊島与志雄 「花子の陳述」
...昨年ソ連が人工衛星に犬を乗せて飛ばすことに成功した時...
中谷宇吉郎 「高度八十マイル」
...成功(せいこう)はいうにおよばず失敗をも理想に帰(き)する傾向がある...
新渡戸稲造 「自警録」
...「何? お向うの炭屋の猪之松だ? ――それがどうしたと言ふんだ」功名にあせりきつてゐる清吉は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ギリシア軍のトロイ攻めに武勇抜群だったが敵味方ともオジッセウス戦功無双と讃めしを憾(うら)み自殺した...
南方熊楠 「十二支考」
...なおすらすらとはこの功績を判定しかね...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...三重県の阿多和神社については成功した...
柳田国男 「故郷七十年」
...劉(りゅうき)から一万の兵を借りることに成功して夜を日についで馳けつけ...
吉川英治 「三国志」
...三代呉に仕えてきた功臣である...
吉川英治 「三国志」
...「平時にこういう備えを黙々としてきた者の功を戦時にも忘れてはならない」と三嘆し...
吉川英治 「三国志」
...年功を経(へ)た猟人(かりうど)だが...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...その際副管区長クエリヨを助けて山口の教会の回復を成功させるとか...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??