...固より否定の力足らず、愛の力足らず、ジヨンの力足らぬがために、此等のものは凡てまだ俺の生活の内容とはなつてゐない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...抱いたる子力足らねば落しつ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...力足(ちからあし)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...力足(ちからあし)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...実に人は自信神に訴え自ら友と争うも力足らず...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...しかしてかかる仲保者はただの人にては力足らず...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...」方々を力足で踏んで見ると...
豊島与志雄 「古井戸」
...前路に向って力足を踏むの覚悟...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは連子窓から見た棒縞形の世界とは違って、胆吹のスロープを充分に視野に取入れて、そうして、まぢかくはこの家の軒下をずっと見通し――果して、その軒下の南へ廻る角のところに、怪しい者の姿を米友がしかと認めて、思わず力足、例のじだんだの一種類ですが、ここは板の間の上ですから、じだんだとは言えない、床だんだとか、木だんだとかいうのが正当かも知れないのですが、「曲者(くせもの)見つけた!」というような気合で、米友が小躍(こおど)りしてみたのですが、その見つけられた怪しい者は、米友が動いたほどには動きませんでしたけれども、それでも、誰かに見咎(みとが)められたと感づいたものか、静かに軒をめぐって、姿を隠してしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...力足を踏み締めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...いろいろ御世話様」と軽く力足(ちからあし)を二三度踏んだ...
夏目漱石 「坑夫」
...これは成らぬと力足を踏こたゆる途端...
樋口一葉 「たけくらべ」
...力足らざるを患(うれ)うべきなり...
福沢諭吉 「学者安心論」
...人民の政府に服するは力足らざればなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...力足らずで仕方ないことだが...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...自ら牽き走ろうにも力足らず...
南方熊楠 「十二支考」
...力足を踏んで、段々降りて行くのです...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...もとより秀長の力足らざるところから...
吉川英治 「新書太閤記」
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