...独りで力んでゐる自身を...
犬養健 「朧夜」
...併し汝が瘠肱を張つて力んでも小説家ぢやア銭が儲からんぞ...
内田魯庵 「貧書生」
...力んでみせるのであった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...いいさ」ヘンに力んで...
高見順 「如何なる星の下に」
...力んでもいいでしょう...
太宰治 「虚構の春」
...そうしたら鼻の穴をつまんでおいて力んで下さい...
谷譲次 「踊る地平線」
...彼の顔は又紅らみどこか力んでゐる表情を浮かべながら...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...それでも彼はやはり楽句を組立てようと力んでいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...小栗様や勝様が力んでいらっしゃるのですわね」「勝と小栗に限ったことではないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分で力んでいるのだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...此子(これ)はなんでも陸軍大将にすると力んでいるのもある...
長谷川時雨 「西川小りん」
...酒!」大りきみに力んで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...さあ、疑いなく、あの二人、身なりが良くて穏やかにテーブルに座っている輩が、友人グレイ失踪の元凶なのです」「じゃあ、書類を持っているかな?」グラスゴウが、力んで言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...今年もう一年遊んで来年から慶應の野球部へ入つて「ブリリアンド・ピッチャア」になるんだと力んでゐるスパルタ型の美男だつた...
牧野信一 「渚」
...お梅は力んで云つた...
正宗白鳥 「孫だち」
...おばあさまはお笑いになって「あなたはものごとを力んで考え過ぎますよ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...あなた方の口に欣んでいただこうと力んで...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...――などとひどく力んでな...
吉川英治 「山浦清麿」
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