...マアサこちらへ」と力にまかせて引かるるに...
饗庭篁村 「良夜」
...力にまかせてねじふせてしまった...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...力にまかせて擢ゆゑに空(そら)にあがる甚高し...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...弟さらばとて明玉をとりいだし鍛冶(かぢ)する※(かなとこ)の上にのせ※(かなつち)をもて力にまかせて打ければ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...片腕あらはに高くさしのべ力にまかせて葡萄の総を引けば...
永井荷風 「葡萄棚」
...その籠を力にまかせて...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼女が勢力にまかせて押退けたおりには...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...腕力にまかせて家から掴みだした...
久生十蘭 「悪の花束」
...金の力にまかせて...
宮本百合子 「衣服と婦人の生活」
...左大臣様は権力にまかせて大騒ぎになるのだけれど...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その力にまかせて行けば...
吉川英治 「大岡越前」
...力にまかせてこすった...
吉川英治 「新書太閤記」
...さっきから、群集の中にまじって、煽動したり、自分も怒号したりしていたのであったが、黒が、血まみれになって、足もとへ帰ってきたのを見ると、もう、理性のささえを失ったように、「この野郎ッ」喚(わめ)いて、輦(くるま)のそばへ、寄ってきたかと思うと、腕をのばして、藤色の縁(ふち)に朱の絹房(きぬふさ)の垂れているそこの簾(すだれ)を、ぱりっと、力にまかせて、引き千断(ちぎ)った...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索