...槍と劔と巨大なる石塊用ゐ戰へる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...劔戟に巨石に打たれ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...もはや離れて戰はず、羽箭並びに投槍の飛來を今は待ちも得ず、 710二軍心を一にして近く互に相向ひ、鋭利の*斧と手斧とを握り、或は長き劔、あるは兩刄の槍とりて勢猛く戰へり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...光りわたらぬ隈もなき其常勝の劔(けん)折れて獨り小じまの波枕夜毎の夢もあかつきの千鳥の聲にさめし時君や悟れる「命なり」と...
土井晩翠 「天地有情」
...短歌劔太刀しが心より痛矢串おのが眞名子の胸に立てつる...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...劔の山裾から黒部の大谷を渡って...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...黒沢口九合目から劔ガ峯の東をからんで...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...湖の向うには摩周の劔のやうな頂上が雲の中へ隱れてゐるやうに見えた...
林芙美子 「摩周湖紀行」
...以前は少し劔のある乾いた眼元も...
久生十蘭 「魔都」
...ダニーロは勇壮に長劔をかざして宙に十字を切つた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...何のために劔を磨いてゐたかを...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...鋭い長劔(サーベル)を手にかざして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...また或る者は長劔をガチャガチャ鳴らしてゐる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...哥薩克の長劔は手からぎ取られ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...腰には長劔(サーベル)と...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...誰しも戦さに出ると云えば玉や劔のことしか考えず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...劔(つるぎ)岳、冠松(まつ)、ウジ長(ちよう)、熊(くま)のアシアト、雪渓(せつけい)、前劔(つるぎ)粉(こな)ダイヤと星(ほし)、凍つた藍の山(やま)々、冠松(まつ)、ヤホー、ヤホー、廊下(らうか)を下(さ)がる蜘蛛(くも)と人間(にんげん)、冠松(まつ)は廊下(らうか)のヒダで自分のシワを作つた...
室生犀星 「冠松次郎氏におくる詩」
...冠松(まつ)は考(かんが)へてゐる電車(でんしや)の中(なか)、黒部峡谷(くろべけふこく)の廊下(らうか)の壁(かべ)、廊下は冠松(まつ)の耳(みゝ)モトで言ふのだ、松(まつ)よ 冠松(まつ)よ、冠松(まつ)は行(ゆ)く、黒部(くろべ)の上(うは)廊下、下(した)廊下、奥(おく)廊下、鐵(てつ)でつくったカンヂキをはいて、鐵(てつ)できたへた友情(いうじやう)をかついで、劔(つるぎ)岳、立山(たてやま)、双六谷(たに)、黒部(くろべ)、あんな大きい奴(やつ)を友(とも)だちにしてゐる冠松(まつ)、あんな大きい奴(やつ)がよつてたかつて言(い)ふのだ、冠松(まつ)くらゐおれを知(し)つてゐる男はないといふのだあんな巨(きよ)大な奴(やつ)の懐中で、粉(こな)ダイヤの星(ほし)の下(した)で、冠松(まつ)は鼾をかいて野営(やえい)するのだ...
室生犀星 「冠松次郎氏におくる詩」
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