...人(ひと)は不知不識(しらず/″\)營養(えいやう)を得(う)る處(ところ)に天(てん)の配劑(はいざい)の妙機(めうぎ)がある...
伊東忠太 「建築の本義」
...醫者は下劑をかけて歸りました...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...健康劑になつて外國婦人などにはこれをわざわざ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...これが最後の睡眠劑か...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...そこで先づ齋藤さんの睡眠劑の處方や...
小穴隆一 「二つの繪」
...高等文官試驗の準備の爲に、同じ宿に寓して勉強し居れる新學士、傳へ聞きて、下劑を呉れ、計らずも便宜を得たり...
大町桂月 「北條より一ノ宮へ」
...「二箇のズルフオンアミド基」を有する高級化學療法劑に就いては...
太宰治 「知らない人」
...眠劑(ねむりぐすり)を授(さづ)けましたところ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...この十年間一晩として服用しないでは濟まない喘息の鎭靜劑のせゐなのだが...
中島敦 「かめれおん日記」
...他(た)の睡眠劑(すゐみんざい)の樣(やう)に有害(いうがい)でない事(こと)や...
夏目漱石 「門」
...先生」「南蠻(なんばん)物にはよく効く吐劑がある...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大なり小なり傷ついて送られてかへつて來る……殺菌劑と排泄物のあのすさまじい匂ひだけでも人の心を焦々させるやうだつた...
林芙美子 「雨」
...彼の最後の言葉は鎭痛劑(ちんつうざい)であつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そこであの烈(はげ)しい惱みを忘れさせる麻醉劑を――あの強い情熱を癒(いや)す目當てとなるものを――果して...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その宣告に屈(くつ)するどころか私は殆んど天の配劑を呪ひさへした...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...其の二三日前からして此のハリダースは下劑を飮みまして而して腹の中の物を下し...
松本文三郎 「印度の聖人」
...」これが文太さんが陸軍の藥劑官になつた時の事であつた...
森林太郎 「鼎軒先生」
...地黄は藥と言はうよりも寧ろ強壯劑であつた...
柳田國男 「食料名彙」
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