...そしてヨブ記がこの教訓部の劈頭第一に位するに注意せよ...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...かくしてヨブは神に四十二章の劈頭(へきとう)に記さるる大告白を発するに至ったのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...彼れ自(みずか)らその猛気を用いたる劈頭(へきとう)に加えたり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...――併しフランシス・ベーコン自身はその論理学(Novum Organum)の劈頭に...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...之によって何故に幾何学を解析的に分類することが非本質的であるかという劈頭の問題も自ら解決されるのである(一を見よ)...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...而も極めて明白に喝破したる劈頭語なりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...憲法の誓約する日本の民主化と世界平和とに寄与することを使命として」の言葉をもって我が国立国会図書館法はその劈頭を飾っている...
中井正一 「国立国会図書館について」
...(つゞく)四 軍国主義(三)開戦の劈頭(へきとう)から首都巴里(パリー)を脅(おびや)かされやうとした仏蘭西(フランス)人の脳裏には英国民よりも遥(はるか)に深く此(この)軍国主義の影響が刻み付けられたに違ない...
夏目漱石 「点頭録」
...なんちゅ愚(ぐ)な事です」と劈頭(へきとう)一番にやり込める...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...まず劈頭に出現したのは...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...将(はたま)た延期すべきやは第一帝国議会の劈頭(へきとう)第一の大問題となった...
穂積陳重 「法窓夜話」
...劈頭(へきとう)第一にお登和さんのお料理を御両親へ差上げるのは至極好かろう...
村井弦斎 「食道楽」
...劈頭(へきとう)の敬意を表せざるを得ざるものなり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...能という名前「能」を説明しようとする劈頭第一に「能」という言葉の註釈からして行き詰まらねばならぬ...
夢野久作 「能ぎらい/能好き/能という名前」
...作戦として筆者の主将組が劈頭(へきとう)に出た...
夢野久作 「ビール会社征伐」
...こんなでたらめな状態が自分の理想した幕府の劈頭(へきとう)にやって来たかとおもうと...
吉川英治 「私本太平記」
...先ほどから劈頭(へきとう)第一の口をきろうとしているのに...
吉川英治 「新書太閤記」
...孔子はシナ思想史の劈頭に立っているのである...
和辻哲郎 「孔子」
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