...容赦もなく人の心を劈(つん)ざく...
石川啄木 「漂泊」
...劈頭まず改進党をはじめとする対外硬六派連合の弾劾上奏案が上程され...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...劈頭(へきとう)の手紙の全文から立ちのぼる女の「なま」な憎悪感に就いては...
太宰治 「女の決闘」
...斯くして頸より又背より肩は無慘に劈(つん)ざかる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...狂漢が物に激して自ら腹を劈(さ)くが如きに非ず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...分(ぷん)にならるる娵(よめ)の仕合(しあはせ)利牛はんなりと細工に染る紅うこん 桃鄰鑓持ちばかり戻る夕月 野坡という劈頭に引用されている『炭俵』の一節からは...
中谷宇吉郎 「民族的記憶の名残」
...「えいッ」御家人喜六の一刀が闇を劈(つんざ)くのを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...紫電(しでん)闇を劈(つんざ)いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...闇を劈(つんざ)いて肩口へ來るのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...劈(さ)くような鋭い叫び声が林をつきぬけてきこえてきた...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...眠ってなんかいないよ」劈くようなクラークソンの音がきこえたと思うと...
久生十蘭 「だいこん」
...右手の後列のあたりで劈(つんざ)くような連射音がひびき...
久生十蘭 「ノア」
...Everyman's Libray のPoe's Tales of Mystery and Imaginationの編者の序文の劈頭(へきとう)に...
平林初之輔 「ブリユンチエールの言葉について」
...庭から劈(き)って来たらしい花をハトロン紙で包んで手にもっている...
「鏡の中の月」
......
三好達治 「間花集」
...この刀が受けられるものなら受けてみろ」かっと喉を劈(つんざ)く声とともに...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...芸者連中の悲鳴が耳も潰れるほど空気を劈(つんざ)いた...
夢野久作 「爆弾太平記」
...劈(つんざ)くように翔(か)け去ってゆく...
吉川英治 「宮本武蔵」
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