...劈頭第一に異邦の地名を掲げ...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...六千八百メートル!殷々(いんいん)たる砲声は耳を劈(つんざ)いて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...耳をも劈(つんざ)くやうな風は...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...肉を劈(つん)ざく鋭刄に打たれて堪うるものならず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...黒洞々たる無限の時間と空間との間を劈(つんざ)いて奔(はし)る閃光と思われ...
中島敦 「狼疾記」
...分(ぷん)にならるる娵(よめ)の仕合(しあはせ)利牛はんなりと細工に染る紅うこん 桃鄰鑓持ちばかり戻る夕月 野坡という劈頭に引用されている『炭俵』の一節からは...
中谷宇吉郎 「民族的記憶の名残」
...劈頭(へきとう)にお秀が顔を出したばかりか...
夏目漱石 「明暗」
...はたして劈頭(へきとう)に津田の毒気(どっき)を抜いた...
夏目漱石 「明暗」
...闇を劈(き)って一枚...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...Everyman's Libray のPoe's Tales of Mystery and Imaginationの編者の序文の劈頭(へきとう)に...
平林初之輔 「ブリユンチエールの言葉について」
...かくて、「文芸戦線」の第二回テーゼは、劈頭の一句より、社会科学と文学とを混淆せしめつゝはじまつてゐると言はねばならぬ...
平林初之輔 「文学の本質について(二)」
...「ちくしょう」栄二は劈(つんざ)くように叫ぶと...
山本周五郎 「さぶ」
...あっといって劈(つんざ)くように叫んだ...
山本周五郎 「新潮記」
...劈頭(へきとう)第一に内報を受けましたのは小生妻ノブ子の名前でありました...
夢野久作 「暗黒公使」
...先ず劈頭(へきとう)のヒットを祝するつもりで一杯傾けるかナ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...劈頭(へきとう)第一に掲げなければならぬのは...
夢野久作 「鼻の表現」
...それは辺りの肺腑(はいふ)をも刺すような劈(つんざ)きのまに...
吉川英治 「私本太平記」
...奥の間に劈(つんざ)いて聞えた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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