...音と声とが鋭角をなしてとげとげしく空気を劈(つんざ)いて響き交わした...
有島武郎 「星座」
...この説(せつ)を敷衍(ふえん)して日本美術史(にほんびじゆつし)の劈頭(へきとう)にこれを高唱(かうしやう)したものであるが今日(こんにち)においても...
伊東忠太 「日本建築の發達と地震」
...劈頭第一に異邦の地名を掲げ...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...劈頭(へきとう)の犠牲者法医学界の一権威宗像隆一郎(むなかたりゅういちろう)博士が...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...劈(つんざ)くような嵐の音の絶え間絶え間に...
大阪圭吉 「死の快走船」
...耳をも劈(つんざ)くやうな風は...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...更に其鎗脇腹に添ふて胴衣を劈んざきぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...斯くして頸より又背より肩は無慘に劈(つん)ざかる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...続く一枚は番頭の額を劈(つんざ)き...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...續く一枚は番頭の額を劈(つんざ)き...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夜氣を劈(つんざ)いて飛ぶ錢を受けようはありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...妖悪な笑いが引き劈くように千代之助の口辺を横ぎります...
野村胡堂 「百唇の譜」
...Everyman's Libray のPoe's Tales of Mystery and Imaginationの編者の序文の劈頭(へきとう)に...
平林初之輔 「ブリユンチエールの言葉について」
...大きな声が夜の空を劈(つんざ)いて四方へ響渡ったのみで...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...そして劈(つんざ)くような声で叫びたてた...
山本周五郎 「陽気な客」
...劈頭(へきとう)左の如く論じ出しました...
夢野久作 「鼻の表現」
...不意に一同の耳を劈(つんざ)き...
吉川英治 「剣難女難」
...剣の切っ先のように空気を劈(さ)く調子外れの鳴き声をたてている...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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