...この説(せつ)を敷衍(ふえん)して日本美術史(にほんびじゆつし)の劈頭(へきとう)にこれを高唱(かうしやう)したものであるが今日(こんにち)においても...
伊東忠太 「日本建築の發達と地震」
...あれを……」突如として劈(つんざ)くような金切声が響き渡ったかと思うと...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...果して十日は劈頭から議場が沸騰し...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...六千八百メートル!殷々(いんいん)たる砲声は耳を劈(つんざ)いて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...劈頭(のっけ)に姉を訪ねたとき...
徳田秋声 「あらくれ」
...彼れ自(みずか)らその猛気を用いたる劈頭(へきとう)に加えたり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...天を劈(つんざ)きて落ち来たるかと怪しまる...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...焔(ほのお)は目の前にカッと大気を劈(つん)ざいて...
野村胡堂 「江戸の火術」
...紫電(しでん)闇を劈(つんざ)いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...劈(さ)くような鋭い叫び声が林をつきぬけてきこえてきた...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...将(はたま)た延期すべきやは第一帝国議会の劈頭(へきとう)第一の大問題となった...
穂積陳重 「法窓夜話」
...栄一の慌(あわ)てた叫声が階下にいる人々の耳を劈(つんざ)いた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...榮一の慌てた叫び聲が階下にゐる人々の耳を劈(つんざ)いた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...わが日の本の鴎外將軍が審美の利劍に劈(つんざ)かれて...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...真上の空で劈(つんざ)くような雷が鳴り...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...それが折から天地を劈(つんざ)くような雷鳴といっしょだったので...
山本周五郎 「新潮記」
...劈頭(へきとう)の敬意を表せざるを得ざるものなり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...先ほどから劈頭(へきとう)第一の口をきろうとしているのに...
吉川英治 「新書太閤記」
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