...私が速成の劇通になったのは...
芥川龍之介 「上海游記」
...先生が劇通中の劇通たるは支那の役者にも先生を拝して父と做(な)すもの多きを見て知るべし...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...外国人にして北京に劇通たるものは前にも後にも聴花散人(ちょうかさんじん)一人に止めを刺さざるべからず...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...こんなことをいふと所謂劇通から笑はれるかも知れませんが...
竹久夢二 「砂がき」
...今村信吉なんぞ一騎当千の劇通が...
辰野隆 「浜尾新先生」
...云々は劇通連の事か? 吉野行...
坪内逍遙 「斎藤緑雨と内田不知菴」
...「西部劇通信」だの「ゼーロン」だのを書いた昭和五年の頃は...
中原中也 「思ひ出す牧野信一」
...「西部劇通信」にも無論個性は十分に現はれてゐるのであるが...
中原中也 「思ひ出す牧野信一」
...丁度あの所謂劇通が...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...ラガド大学参観記吊籠と月光と歌へる日まで(西部劇通信...
牧野信一 「今年発表した一ばん好きな自作について」
...「西部劇通信」に収めた諸篇――「川を遡りて」から「出発」まで――は...
牧野信一 「西部劇通信」
...「六万五千の劇通が批評眼といふ怖(おっかな)いものを(みは)つたところで...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...二人は皆劇通であったから...
森鴎外 「渋江抽斎」
...劇通寿阿弥は三十七歳...
森鴎外 「渋江抽斎」
...劇通で芝居の所作事(しよさごと)をしくんだ壽阿彌に斯(かく)の如き滑稽のあつたことは怪むことを須(もち)ゐない...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...女芝居は明治の産物劇通を驚かした女団洲のこと女優でない女役者...
山本笑月 「明治世相百話」
...かつ劇通の大先達...
山本笑月 「明治世相百話」
...ゴールドン・クレイグという劇通は裡面から英国の劇壇の新傾向を解剖して「劇の窮極の形の一つに仮面舞踊劇が存在する」というところから...
夢野久作 「能とは何か」
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