...彼女の美しさに幻惑されてしまった...
...幻惑的な演出で会場を魅了した...
...彼の言葉に幻惑され、ついついついていってしまった...
...幻惑的な風景に見惚れてしまった...
...幻惑的な音楽に合わせて踊りだした...
...わしには実際か幻惑かはしらぬが...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...貴公子か僧侶かどちらが幻惑の犠牲だかを確め度いばかりに直に之を快諾した...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...その幻惑は完全であった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...徒(いたづ)らに一時の旗鼓(きこ)の勝利と浮薄なる外人の称讃に幻惑するが如き挙に出でしめば...
石川啄木 「渋民村より」
...屈折率、くらかけの雪、丘の幻惑、カーバイト倉庫、コバルト山地、霧とマッチ、電線工夫、マサニエロ、栗鼠と色鉛筆、オホーツク挽歌、風景とオルゴール、第四梯形、鎔岩流、冬と銀河鉄道――エトセトラ...
辻潤 「惰眠洞妄語」
...そういう事情に幻惑されて...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...クリストフはそういうふうにして自分が友の上に及ぼしてる幻惑に気づいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...幻惑してる思想の中における渾沌(こんとん)たる物象に似ていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...歔欷を通り越した一種の幻惑に似た気持だった...
豊島与志雄 「反抗」
...人工衛星や原子力の解放に幻惑された人々は...
中谷宇吉郎 「比較科学論」
...その年の暮全国民の待ちに待った皇太子様御生誕の歓びなどに幻惑されて...
中谷宇吉郎 「二つの序文」
...彼にとつては総てが変態であり恐怖であり幻惑(げんわく)であつた...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...支那ほど神秘的で幻惑的で...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...やつぱり美の幻惑にまどはされて...
平山千代子 「お泊り」
...遠い砂山の上に人間の指一本を現實するは必ずしも幻惑ではない...
室生犀星 「聖三稜玻璃」
...それとも一種の幻惑の種類であったのか...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...火遁幻惑(かとんげんわく)の逃術(とうじゅつ)であって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...これは呂宋兵衛の幻惑(げんわく)ですぞ...
吉川英治 「神州天馬侠」
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