...その骨組はまるでシェパードのように剽悍(ひょうかん)に見えた...
海野十三 「恐怖の口笛」
...剽悍(ひょうかん)であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...芹沢といえども剽悍無比(ひょうかんむひ)なる新撰組の頭(かしら)とまで立てられた男である...
中里介山 「大菩薩峠」
...孔子はこの剽悍(ひょうかん)な弟子の無類の美点を誰(だれ)よりも高く買っている...
中島敦 「弟子」
...胡馬(こば)に鞭(むち)うった剽悍(ひょうかん)な侵略者の大部隊が現われる...
中島敦 「李陵」
...那覇港よ その海民よ剽悍な気魄いまやなしああ美しい贈りものを!尾類(ヂユリ)が紅いどくを文身(ほり)こむだらうよ人魚の肌へ鮫を...
仲村渠 「沈め」
...剽悍な顔つきをした三人の青年がブダ語らしい言葉で激論を闘わしている...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...暗殺者(アッササン)の剽悍な追及から身を衛るためには...
久生十蘭 「魔都」
...最後まで剽悍に抵抗したが...
久生十蘭 「魔都」
...剽悍さに思わず震え上ったに違いない...
久生十蘭 「魔都」
...剽悍(へうかん)な野武士といふ氣がいたしますわ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...一見韃靼(ダッタン)人の血が混っていることを思わせる剽悍な顔をしていた...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...敵を見る事草木の如き剽悍(ひょうかん)無残の鼻を真っ先に立てて...
夢野久作 「鼻の表現」
...一人の若い剽悍(ひょうかん)な人が訊ねた...
横光利一 「夜の靴」
...得意な薄笑いで突撃して来た久慈の剽悍な眉もちらりと泛んだ...
横光利一 「旅愁」
...もうひとつの剽悍性(ひょうかんせい)は...
吉川英治 「江戸三国志」
...見るからに剽悍(ひょうかん)なあの野武士ていの姿はどこにもない...
吉川英治 「親鸞」
...剽悍(ひょうかん)なるこの地方の野武士か...
吉川英治 「宮本武蔵」
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