...今夜の行動を割り出しているのだった...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...かれは自分の体験から割り出して知悉(ちしつ)していた...
江戸川乱歩 「影男」
...自分の財産から割り出して...
薄田泣菫 「茶話」
...どこから割り出して途方もない値段を付けて来たのかわからなかったが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...これは動物学者が人為的に勝手な理屈から割り出してきめた分類によるからである...
寺田寅彦 「空想日録」
...どういう処から割り出したものであろう...
寺田寅彦 「歳時記新註」
...もっともこれは全く算盤(そろばん)から割り出した方法だそうではあるが...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...停車場というものの位置は気象的条件などということは全然無視して官僚的政治的経済的な立場からのみ割り出して決定されているためではないかと思われるからである...
寺田寅彦 「天災と国防」
...特権というのは勿論科学的認識という規準から割り出した特権なのだ...
戸坂潤 「認識論としての文芸学」
...即ち民権自由論より割り出した改革で...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼は自家の経験から割り出して...
夏目漱石 「門」
...人間は利己主義から割り出した公平という念は猫より優(まさ)っているかも知れぬが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...日本人は春夏秋冬を通じて衣服は何枚要(い)るかから割り出したものでもない...
新渡戸稲造 「自警録」
...専らその体験から割り出した...
平田禿木 「趣味としての読書」
...あの狂喜乱舞した場所をすぐ割り出した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...此(かく)の如く系統より割り出したる俳句は文学に非るなり...
正岡子規 「俳諧大要」
...……貴方は実松氏の超常識的な性格から割り出して...
夢野久作 「復讐」
...その高さ四間という基本から割り出したのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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