...まだ剛情を張る気だな...
芥川龍之介 「アグニの神」
...何をする時でも剛情でいかん...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...我儘女が剛情をいひ張つてる間は駄目だ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...エレン はい畏りました(手紙を持つて出て行く)ヘルマー (書類を重ねながら)さあ、剛情奧さん...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...もう剛情を張つちやいけませんよ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...剛情(ごうじょう)だな」とトラ十はいって...
海野十三 「爆薬の花籠」
...死に至るまで頑固剛情で一生を終るつもりである...
大隈重信 「〔憲政本党〕総理退任の辞」
...俺は幾分剛情の方でな...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...どうも田五作の剛情な一面があるらしく...
太宰治 「散華」
...いくら剛情を張ったって...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...而も伯は屡々此の雅量と剛情との水準を秤るを忘るゝことあるが為に...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...よって竜之助の剛情我慢を憎むものも暫く口を噤(つぐ)んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は彼の剛情を折り曲げるために...
夏目漱石 「こころ」
...吾輩はほかに能はないが意志だけは決して君方に負けはせんと剛情を張るのさ」「一枚も書かんのにか」と今度は迷亭君自身が質問をする...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...剛情(がうじやう)で我慢強くて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いざとなるとなかなか剛情になり...
堀辰雄 「菜穂子」
...私は剛情な子供が我儘(わがまま)を押し通そうとしたとき...
三木清 「語られざる哲学」
...何人よりも剛情な娘だとかいふ言葉を聞かされたものであつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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