...さるものありと知られたる『れぷろぼす』と申す剛の者ぢや...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...自体それがしは今天が下に並びない大剛の者を尋ね出いて...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...その幸福感を、翌る朝まで持ちこたえなければたまらぬという貪婪(どんらん)、淫乱、剛の者、これもまた大馬鹿先生の一人であった...
太宰治 「如是我聞」
...君たちは誰かからこのように言われると、ことに、私のように或る種の札(ふだ)つきみたいに見られている者から、こんなことを言われると、上品を装った苦笑を伴い、太宰先生のお説によれば、私は貪婪、淫乱、剛の者、大馬鹿先生の一人だそうであるが、などと言って軽くいなそうとする卑劣なしみったれ癖があるようだけれども、あれはやめていただく...
太宰治 「如是我聞」
...其時汝アカイアの至剛の者を侮りし身の過を悟るべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 410かくして遂にかの王者自ら先にアカイアの至剛の者を侮りし身の過を悟り得む...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...至剛の者と誇らひつ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...心の中に憚りて至剛の者を省かんは要なし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼も九州第一の名を取った剛の者...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこの真中で四人の剛の者が...
中里介山 「大菩薩峠」
...そもそも兼好(けんこう)ほどの剛の者がついておりながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...天下第一の大剛の者なりければ...
南方熊楠 「十二支考」
...汝は剛の者でわれを怖れぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...八人前を平らげるという剛の者だ...
村井弦斎 「食道楽」
...「黄忠ほどの剛の者が...
吉川英治 「三国志」
...「鎌倉の剛の者、江馬殿の身内(みうち)、酒匂(さかわ)ノ十太(じゅうた)こそ、仁王堂口を一番に乗っ取ったぞ」「つづくは、伊東ノ介」「六浦(むつら)ノ冠者(かんじゃ)一郎丸」「横山党の横山孫六」「椎名景政(しいなかげまさ)」そのほか、阿修羅(あしゅら)のものすごい声々が、敵の首を求めて駈けずり廻る...
吉川英治 「私本太平記」
...松井佐渡――と世間に謳(うた)われたほどの剛の者であったことは慥(たしか)であり...
吉川英治 「新書太閤記」
...そのままらしい」「徳川随一の剛の者...
吉川英治 「宮本武蔵」
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