...前名(ぜんみやう)は即(すなは)ち個人名(こじんめい)で...
伊東忠太 「誤まれる姓名の逆列」
...生前名ある彫刻師として...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...尋で使を肥前名護屋に遣はし...
太宰治 「津軽」
...前名、矢田柳三...
太宰治 「盲人独笑」
...「お前名はなんと云ふの...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...新声社は即(すなわち)いまの新潮社が前名にて当時は神田錦町(かんだにしきちょう)区役所の横手にささやかなる店をかまへゐたり...
永井荷風 「書かでもの記」
...名をさえそのままでお玉というのは……いうまでもなく間(あい)の山(やま)以来のお君の前名でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは太閤秀吉の前名ではござらぬか」「別に...
中里介山 「大菩薩峠」
...持妙尼御前名宛には...
長谷川時雨 「尼たちへの消息」
...女団洲の名を辱(はずか)しめなかった市川九女八(いちかわくめはち)――前名岩井粂八(いわいくめはち)――があり...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...筑前名産の海児(うに)二桶をもらったなども...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...つまり禽語楼(きんごろう)小さんさんの前名と...
正岡容 「初看板」
...それぞれの前名千枝伝枝のお神酒徳利でつるんで歩いていた頃に創作した落語家一流の即興舞踊とつたえられる...
正岡容 「寄席行燈」
...「百さん(圓太郎の前名)...
正岡容 「わが寄席青春録」
...肥前名護屋(なごや))三十六万石とあり...
南方熊楠 「十二支考」
...又その名のお文といへるは薫子の前名であつたのであらうか...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...陸前名取郡中田村柳生で作る「強製紙」である...
柳宗悦 「和紙十年」
...江戸前名残りの蒲焼どろ臭いのに馴れた東京人惜しいのは江戸前の鰻(うなぎ)の味...
山本笑月 「明治世相百話」
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